昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

複製される日々

ゲームの中の世界を徘徊する犬、ふしだらな天候に左右される日々から去り行く孤独な恥部たる君が手繰り寄せる偶像、蓄積する可能性は、そこで可能であったことをネガティブに変換する連中の奴隷にカスタムされ、日夜怨嗟に震えているだけだし、だし抜けることで快楽へ、と導かれる資本主義的な飴と鞭に酔いしれ、画期的に便利な身体に改造され、解放されることなんかを望んで、おぞましい仕打ちを受けることで滅亡することを飲み込む空っぽな身体からあふれる黒いモヤに包まれ、つつがない日々に会食を繰り返して、独善的に回収される日々の綺麗事の記録に隷属して、主体性を社会的なケモノにクラッキングされ、量子的な意味に欠如していく原始的な修羅に真意を移して、そこで憑依する憎悪とお友達になる大人たちが子供たちを食い潰すために、産んでもらったことに感謝を強要するような強迫的なモラルや、普遍的な世界の正解により抑圧された精神の正式なバグにより、私たちは、真実すらも見失い、すらすら嘘を語る私は最低なサイコパスではあるが、君たちのように正しいフリをして、自分の保身のために平気で正しいことをし続けるような狂気には負けるし、何か薄気味悪い正しさが呼び込む苦悩のケミカルな味が不吉に舌の上を這いずる感覚が、いずれかの機能を低下させる間に差し向けられる羅列の雨や、数式の整然とした正しさに嫌気がさすし、刺し違えるために、向き合うなんて空疎なものであるし、そこで互換し、補完されるなんて窮屈なものだし、惰性で引き伸ばされたある日に、あらゆる悲劇はしあわせなフリをして、理屈を語り、退屈な対価に拘泥してばかりいることすら、肯定するために、一度きりとうそぶかれるこの命をあたかも大切そうに抱きかかえるその手も汚れてはいるが、健気でもあるし、捕食されるために、ためらわずに誰かや何かを狩るし、それも生きるためだとか、うるさく疎ましい。