昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

海辺

この絶え間ない憎悪の中を泳ぐ魚、大好きな君と大嫌いな誰かの価値観、勘違いばかりしている観点を捕食する人類と、数多の経路を踏み潰す巨人の足、君が居なくなって生きている意味なんて無くなってしまったが、君が居なくなってから、生きていることに意味なんて無くても生きていけることを知った、と語る無謬性で出来た君の政治的なプロセスに反して、私は私であることを黙認する。世界の隅々まで推敲し、すべての観点を洞察しながら、しなびた間柄にまつわる不健康そうな結末に司る幼稚な仕組みが乱立するから、関わるものを偽装する連中が用いる中庸や、有するカテゴリーに擦り寄る運命に酩酊し、シナプスをかけめぐる論理が偶像を駆逐し、空間的なものに迫る乖離する偶像や、偶然を貪る泡沫で制限される物語や、慧眼を用いて、求められるものに愛を供給し、胸裏に迫る凄艶な過程や、そこかしこで平伏すだけの君のデカダンスや、出来合いのもので信仰を深める結末を剪定しては、前衛的な邂逅を終え、延々と演繹し、切片がゆらぐ言葉が豊かさを配備させ、寸胴で幼稚な世界の影から生まれる理念や、生々しく心酔する暗示、誕生の地と理知が混ざり、新たな生命に名づけたりなんかするから、生きていることが退屈になり、体系化されたものに飲み込まれてしまう。逸し続ける頭の先で進行する真理などがかけめぐり、酩酊する深夜に咲き乱れる行き先が不名誉なものを構築し、躁転する君の起源や、咲き誇る意味の生き血を吸いながら、過激な理想を企て、惰性な精査により、この生産的で幼稚な世界にまとわりつく実態というネバネバして、ジトジトとしたものに覆い尽くされ、得体の知れないものを信仰する君の喜劇や悲劇に司る幼稚な理念などに付着する最古の病原菌や、金利を謳う泡沫の始末やら、強靭さを損ない、そこかしこに生み出される打算的な手法や、散々な日々でいびつに改ざんされる物語を読み進めるあたりに散らばる淫靡な結末に交わる境目から黒々としたものが盛り上がり、今を堰き止め通られなくする。

幻想的な倫理観

抵抗を続ける世界の足音、軽薄な論理を話す小姑たちの荘厳な金歯、罵声を促すカタストロフの青、みちびく証拠に恍惚とし、吐瀉するほどに増幅していく幸福を感じる過食嘔吐の喉元、オイディプス王と暗澹とした宇宙をつなぐエレベーター、あいまいで不吉な言葉を話すギリシアの詩人たち、迎合される真実のために毒人参を食べた最初の人間たるソクラテス、鬱積する過剰な精神のたもと、たじろぐ浪費的な君の財布がカパカパと煽り、情報が促す数々の商法、即座に灰色になった情念の刹那、ないがしろにした面影の一体感、言った言わんで喧嘩している夫婦たちを尻目に、娶る思いが途端に酩酊を繰り返し、可視化する意識が価値観なんかを押し付け、今を縁取る君の指先、フリックされては消え去る過去、ここでの面影を司る幼稚な神と夏の気配、確かなのは、自分とは不確かな者であるということだけであり、そこでは理などはなく、ただ霞むばかりの毎日と、いびつな観念が根差すものによりくたばり腐るということだけが、固執する者によって閉塞的になる現代の病や過ちなどが加速し、枷になるだけの意味や、そこでまどろむだけの今や、古びた過激な理想を掲げては、かかえた闇をふくらまし、今を飲み込み、価値観なんかを書き換える理想、理性すら即座に失い、ただ破壊するために枷に変わる理由が流動する。霊廟から聞こえる歌声、嬲るような衝動を食べるソフォクレス、銀河からこぼれる人々の夢や幻、いらだつ頭からは絶えず破壊的なまやかしが現れては、やましいものを形成し、あらたな過ちを次々と生み落とし、滔々と結ばれていく私たちは、立場などを破壊し、退屈な意味などを押し除け、自らに帰り着く。

届くまでの距離

もたつく指、心音が頭で軛を用いて、たくさんの情報を運ばせ、道具のように扱うんだ、と漂う情報の霧が攻め入り、生命をおびやかす。全体主義的な身体の中での差から生まれた悲劇的な道化師、罪深さを吐き出すだけの体制的で退屈な身体、ただ物事の軽さを示すグラフにより生活とは簡単にひるがえされ、自らを翻弄し、社会と謳われるものに支配され、その中での善良さを謳いながら、問い続けることに疑問を孕みながら芝居を続ける。

洗練されすぎているものは違和感でしかないし、綺麗すぎるのも異物感を生み出し、現実味を損なう。そこにルーズさを加えれば、デザインにほころびが生まれ、ちょうど良いように思えるし、そこには趣きが現れる。ラグジュアリーなものなどは飾りに終わる。国家が法や罪を用い、人々を抑圧し、互いが生み出す猜疑心により、絶えず罪の意識は強固になり、意思を磔にし、偽物の神を用いて、今に引き裂かれる身体を傍観する乖離した自己を絶えず死に追いやる。人は不安になるほどにあいまいな匂いに近付き、自分すらも見失う、とオカルトな幽遠から引き出される打算的な恐怖に加担し、勝ち誇るよりも速く逃げ出す君の逃げ足が勇ましいし、誰かが従え、虐げるために促す価値観なんかに加担せずに、自分の好きなように徘徊し、あるいは破壊しながら、疲れ果てた誓いによって、なんとなく過ぎ去った日々に別れを告げて、つたない意思が引き出す傲慢な結果が促す不満足なんかにより、即席の理由は肥大化して、それがファシズムなんかを勃興させて、途端に機械的な気配が隷属するものなんかにより左右され、のしかかる重圧や数多の圧力によりへしゃげた精神が平均的なんかを促し、奪われる意味なんかが謳う物語なんかから迫害するために嘯く真実が、やがては神話なんかに変わり、安直な親和性なんかにより、惰性な正義が横行し、今に苦しみを歌い上げる。羨望もいつしか憎しみに変わり、誰彼構わず傷つける、と騙るルサンチマンの安易なカタルシス、肩透かしな日々に加担する清々しいほどのクズ、ロストする真実をレストアする機械油にまみれた私の哲学的な手、抵抗することにより伸び縮みする空間の中でわびしく積もる私情。

業火

鳴いてばかりいる君たちの犬、息吹くための命も息吹き返し、陰鬱な症状に呼応する虫けらたちの残虐性を描くフランシスベーコンの怪獣たちがさまよう心の中では、行方不明になった言葉が頼りない信仰心を仰いでは、熱情する意思の火花が点火して、フラストレーションを生み出し、宇宙という彼岸の中で和解して、わからぬままに関わる愛は、無神経なもので世界を逼迫させるし、おびただしい嗄声がうながす夏の欠如と空の曖昧な青を跨ぐ思いが乱立して、おびえる君の酩酊した深夜に既読される文面が羽化して、ネットワークの中で磔にされる。連鎖する共通性と、歯止めがない苦痛、とりとめのない話の中で往復する横柄な不満と不安、解釈を誤り、補充され続ける意味で溺れる大人たち、退屈な世界で履く窮屈な靴、ゲシュタルト崩壊した若者のたちのすべてにすべからく絡まるすべて、というメビウスの輪から連想される無限とローンの支払いに追われる核家族に降り注ぐ放射性物質、短絡的な宇宙に馳せる愛が抵抗を加えられ、簡単に消費される曖昧な差別化により便宜的な呪いをかける呪術師たちの群れ、虹色のサンダルを履いて耐えがたい夜を飛び越えて、空白の夜を超越して、あらゆる悲劇を超克する。拒絶された大陸を覆い尽くす黒い木、その黒い木には怨念がつめこまれている、と語る枯れた老人が彷徨う大理石で出来た山を越えて、エーゲ海が見渡せ、折り紙の鶴が降る朝、プラモデルの街や、推敲するほどに老いていく過程から、あいまいに堕落する私たちの術が境界を無くすために働きを加える。大気圏まで届く孤独なんか瞬時に飛び越えて、求められるほどに現れる苦痛なんかを書き換えてく。マイアミに降るブラッドオレンジの果汁、夕焼けを見て吐き続ける彼女の赤い目が果汁や夕焼けと同じ色をしているものだから、物語がガラクタになる前にフラクタルになる瞬間なヌルヌルして、世間体が持つ悪意を滑らして遠ざけて、迎合されるための傲岸不遜で閉鎖的な村社会を越えて、不吉な予感が定めるリベラルな思考なんかが謳う自己肯定感なんかが胡散臭く感じるし、そこかしこに軋轢を携えて、耽溺する人々との結び目をほどいて、頓挫するだけの枢要な秘密を貪る良識すらない荒んだ命が無意味さを加速させるための管理下に置かれ、応用されるための真実がためらいもなく迫り、狭いだけの粗末な日常が与える苦痛を引き延ばすだけの悲観的な物語から逃げ出す。

一部始終

もう夏かな?と呟く彼女の口の中での小さな宇宙、待ち人のサロンパスの匂い、感受性豊かな和毛、生活感あふれる抜け毛、ゲームみたいな現実と、この現実という天国の中に転生し続けることにより、遺棄された感情が事実をも超過し、加算されることごとくを照らす月光の淡い光により、新たな意識を嘲笑するだけの小賢しい自己との決別を終え、恍惚としている先々で労りを謳う自堕落な者どもがけたたましく叫ぶことにより唸りをあげる心音と、数多の言葉がぶつかり合う楽器のゃうな思いが今日を乗り越え、自らに制限を与えるだけの上っ面なものに反旗を翻し、敏感で聡明な君の凄艶な時に織り込まれていく今が模倣を続け、飽和されるための物語が似合わぬ過去を着込んでは、いびつな意味を位置付ける君の脳内で決定づけるものにより抑圧される世界という、世界とは、誰かによりよくあることのように決めつけられたものにより操作され、よくあることのように片付けられ、強要される事柄に関与するほどに、すれ違い続ける物事が擦れ、燃え尽きてしまうだけの愛に関与するほどに廃れていく私たちを咎め、嬲る過ちを監視し、がんじがらめになるだけの忌々しい結論に迎合されるだけの定理に基づき、軽薄な論証の彼方で和解すら出来ずに引きこもり逃げても良いではないか、とその内部で育てる怪物や神を愛するほどに世界と乖離してまで、創造的な進化を続ける朗らかで幼稚な現在に錯乱し、錯雑とした思いの住処で波及し続けるパンの匂い、ロールパンにくるまる猫の喉鳴らし、キッチンから降り注ぐ感謝の雨、目玉焼きを作るパチパチした音。風鈴の鳴る音や、君の指先から現れる飴玉、なぜ苦しむことが正義のように語られるのか、と簡単な操作に巻き込まれ、凡庸な価値に娶られ、生きるとは稼ぐために苦しむこと、と金言や起源に枷を嵌められ、生きることとは、得ることのために苦しむべきだ、と自分と同じように君も苦しむべきだ、と騙るような連中が足を引っ張り合うような形や価値のあちこちでは、恨んだり羨んだりと疎ましく、ただ私は清貧に静謐に描きたいが故に想いを焚べ、世界という退屈さを燃やしているのであり、歪な信念がもたらす物足りない自分との区別や差別の中でのカタストロフや、ロスとしていく忌々しい自分との決別や、決裂していく大地にサインインし、因果に反し、何度でも再生し続ける高次元での理に折り込まれていく生と死を乱反射し続ける古代からの鏡や、乖離していくほどに行き先とは際限なく分かれては穿たれ、そこに埋められる分だけの運命や規律や史実を切り取り、変幻自在に時代を変化させ、ブレイクスルーした意識は、宇宙と呼ばれる空間や次元というものをも超越して、この命とは永続的な支配に取り残されているだけであり、何かの虜になり、利己的な支配により、諦観させられているだけであるが故に、それに反発し続ける私のような異物感をもぎ取り、ぱくぱくと頬張る先では、女々しく吐き続けるつたない自分との結末に吐くものすら無くなり、ただ空疎な床を眺めては、延々と空間を高揚させ、新たなものを定量化させ、陽子に埋め込んだ愛を宇宙の終わりが来るまで旅させる。

純粋

理想だけの革命は、純粋な者を死に追いやり、理想に追い越された君は、自らに死の枷を嵌める。いろいろな状況が弄り合いながら、今を聖化して行く。数限りあるものの数の暴力により、無限は制度の中に押し込まれ、身動きが取られずに自身の無限性を破棄してまで、生きようと悶える。融解する悲劇、止まることができない魚たち、いつ眠るか?住む場所は?などと退屈な配役に追われるよりも速く逃げる魚になるために産まれた。あらゆる悲劇を駆逐する超巨大な足、踏みつけられた家々やビル群、世界の隙間から色彩はあふれてはいるが、ふれあうほどに増していく憎悪に気を取られ、なにも見えないままである。なにかを買って気を紛らわしても、今を乗り越えない限りはなにも意味はないし、偏見が迫り、狭い価値の中でしか働きかけるものが、今を抑圧するばかりだし、退屈な義務や、体系化されたものが示す尺度や規律が押しかけ、釈明なんかを促しては、退廃的なものに変わるだけの世界や社会や法や国家などが示す善悪や、あんたの値や、相対する君との間で隔離される物事が謳う悲劇などが蔓延して、世界は傷つくばかりであるし、あらゆる罪が謳う理由などが流動する。食い込む罪と意味の狭間で厭うための大移動が続き、つたない意味が君を機械的なものに変え、枷に変わるだけの堕落した私の切片からあふれる血の血溜まりで出来た池で溺れる君の住処からあふれる曖昧な毎日の質量、乱立する意思が摩擦を繰り返し、すり減った精神から数々の歴史が現れ、収斂する先々で漂う意識は、ただ有する意味を啄み、女々しい自己を無に帰するために、怠惰な理想を組み立て、新たに体系化されたものを組み立て、あたかも正しいもののように謳い、騙された人々がうそぶく真理、何故を捨てた君が交信する社会的な墓地をさまようゾンビと化した人々が幼稚な企みにより錯乱し、考えられぬ頭や、感じられぬ頭が抱え込んだ罪などを利用する国家などが用いた理想なんかに引きずられては、やれ正しいだとか、やれ間違いだとか、と騒ぎ立てているようでは、本質は見抜けずに、誤りや過ちの中で溺れるだけに至る。

梅雨の汚穢

猫の柄の可愛い傘をさして、あいまいに見つめる先には演じるだけの人々の濁流、惰性な愛に虐げられる健気な僕らの過ちや、愛したほどに現れるのは、ためらいばかりだね、と溜息を吐き出し、悪態をつきながら、突き動かされる先には緩慢なものでひしめく代用品たちの街、海風になびく意識がクラクラとして、蜃気楼のような記憶をリセットして、査定されるために出かける出会い系なんかの広告を引き裂いて、気ままに歩くのがセオリーであるし、誰かの何かになんか参加しないで、勝手気ままに走り回るのが正義である、と語る君は、ガシガシの髪をかきむしりながら、神を嫌い、真実とはどこかと流動的に意識を捕食する魚たちの悪弊、むすばれる時は残酷ね、とカタルシスに至る彼女たちの平伏が太陽光に反射する魚な鱗ようであるから、彼女たちの正体とは、意識を貪る雑食の魚であるのかと、加算する意識の狭間に迫る咀嚼音に恐怖しながら、夏の近い青空と、迫る死の他人事と、義務的に執り行われる残りの命やらが雑多に弄り合いながら、愛していることなどに上の空で、うわべだけで事実の表面をぺちぺちと触り、表面張力を楽しむ重力的な思想や、真理に基づいたエゴなどがそつなくこなす事務的な儀式により軋む空間やらにヒットする量が、脳内を一気に加速させ、自らの取り分と、それに影響する株価や過負荷やらがシンドロームを加速させ、価値観がチカチカとまぶしく輝くあいだに、君の隘路を押し広げるクスコや、空疎な自分をロジカルなもので商品化するニセモノの現人神を崇拝するような商売の彼方であびるほどに迫る悠長な真実を信心するだけの堕落した観念がわずらわしく世界を狭めやがるから、今にひっくり返すために、ためらわずに駆逐する君たちの意味のない戦争やらが示す力とは、所詮は宇宙の摂理や規律に反することすらできずに、所詮は今にすがるだけに至るような堕落した主観に粛清され、自らに制限を与え、自覚する間もなく、ままならぬままに消費される今にも運命はすり減り、ここでの価値に食い込み、自らの時代や歴史などというあいまいなものの中に隠してしまう。f:id:jibmfmm:20210711112758j:image