昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

恬淡な夜に促す言葉

ずっと先まで響け、私の思い、よと私の夜は、君の夜と私の夜は違うようで、すべていっしょなの、だ。この夜は悠然と試みる価値にカタストロフを突きつけ、倦怠感を謳いながら、背中合わせになる苦痛なびく、遥か無知な余韻を引き連れ、浸る過去が時間を引きずり、ジレンマと時代の間で借り合う過程から悠遠に引き伸ばされ、ただ愛される奇跡が永遠を伝え、揺蕩う思いが遊離しては、配備される愛が溌剌としながら、錯綜する原理を超越し、凄絶な時に逍遥し、収容される気持ちが軟禁されては、数々の拘束に隔てられ、林立する要因に引き込まれ、高揚する思いに長ける恋も屠られる愛から膠着しては、最たる意味に関係をつなぎ、いそいそとうごめく真理は嘘みたいな理由を拘束しては、清濁併せ呑む試みが答えを捨て去り、察する思いを後続させ、静謐な強度を思い返すだけに横暴な理由を接続し、まばゆい夜を喪失しては、さまよる欠片は、あらぬことを考え、ただ消え入る本質を捨て去る。詩人と静謐が混ざり合い、優雅に燻る季節を泳ぐ。勇敢な顔付の君を見つめ、ただ愛とは、性質を奪い、彼方までなぶるようときめきが、痛みを胸に響かせ、純然たる予感を手繰り寄せ、確かな感覚をどこまでも運び出す。私が愛した夜が静寂を飲み込み、生きるエレメントを引き継ぐ運命が議論を携え、女性的な五月蝿い霊が促す形ある価値にカタトニーと化しては、仮死化する世界から観応せず、ただ応じる欲望だけが、暴力的に打算する運命に参画する欲と、よく喋り、よく悪口を吐き出し、嫉妬心だけを嘔吐するだけの価値から離れるべく、私は孤独を買いかぶり、ただ悲観的に避難していた幼心から乖離し、雄大な世界を引き裂き、小さな世界に引きこもり、引き止める間に、価値は形を失い、配備される肯定などは、他者を自らに重ね、嫉視しないように避けるだけの肯定にしか過ぎず、確かな自分を疎外し、求められる答えに連帯感や期限を用い、誰かを虐げ、従え、支配するだけに至らせ、ただ価値の家畜は、従じる主人のベルに呼ばれ、与えられる餌で嬉嬉として受け入れることを価値と呼ぶのであり、その価値の罠に嵌り、抜け出せずに、ただ圧迫される苦しみに遮られる自らを傍観する乖離した自己が探す主体が満たない知恵を用い、あたかも狡猾に攻め入る価値などに、果たして価値はあるのか? と考えることが、価値を超越し、明朗な月日に半径を用い、生い茂る意味から真理を欠落させては、折檻される世界に閉じ込められる限りに、確かな精神は、健全さに反し、確かな自分に帰り着く。死に至るまでの距離を恐れるのか? はたまた死自体を恐れるのか? と問い続ける空間から、詐欺的に麻痺する感覚に超克すべき不安を煽るだけの貧相な真意と真理が心因に迫り、あらゆる精神病を誘発するだけの偶感と文字と、価値と暗澹が世代を飲み込み、根暗なめまいを引き起こし、世代から、世界を促し、ただ救う、と悪に手を染めるヒロイズムから無残な改ざんを含ませ、複雑な流動性でもって、混ざり合う常識やマナーなどを破ることが、神を乗り越え、儀式化した観念や概念を突き抜け、何が正しいのかを、はじめて知ろう、とし始めるのであり、知る、とは、知ろう、とする以前に備わる善悪や常識を超越し、倫理観などを打ち破り、自らのアイデンティティーを倒錯させ、確かな自分に帰り着くまでの日々に過ぎ去り、確かな自己に帰還することの円環を、喜び巡り、意識を反復させ続け、見つからない答えをごった返し、延々と演繹し続ける。頑ななのは良いが、堅くなりすぎるのはよくない、なと促す者こそを問い質す。果たして、端的な軽さでもって、動じる恐怖に虐げられるだけに陥る行為に確かな選択はあるのか?と難題に投じる理由も確かなものにも達さない。ただ単に簡単にするのではなく、分かりやすくする息の詰まる夜が静寂を犯し、倦怠感を誘い自律神経を狂わせる上下運動のコントラストが、試験管の中で赤く泳ぎ、色素が混ざり合う寸前で、互いの悪意に淘汰され、互いの色に調和せずに、ただ違う色がその中でどろどろでうごめき、互いの相違を見せつけるだけの夜が刻々と過ぎ去り、互いの不遇さを伝えるような憂鬱な濃淡から、印象は溶け合い、歯止めも無く奪い合うだけの愛は、熱情せずに、怨恨へと変貌し、移行する愛は怒りへと偏向していく限りに陰る命は集約される限りの安心感を鍵に、寂寞に吐瀉する現用から、欺瞞に陥り、ただ愛する形を求めるだけにとどめを刺すような輩が排除法を促し、達するままに法で囲い、用いられる塀の中へと倒錯していく精神は、プログラミングされるだけの医療機器の中で静謐さを求められ、粛清される宿命は、冥土の土産を今に手渡し、今が応じる自分とは、どこまでの存在であるのか、と促す存在に相対する距離に悲観し続ける自己とは、どこまでの自分を認識し、どこからが自分であるのか、と人間的な関連性に劣悪な環境など、と社会に責任転嫁していくだけの印象に喪失していく観念は、どこまでの関係を認識し、簡単に処理するだけの倫理を思考し、懇意を求め、同情に至り、互いを思いやりながら、虐めるという矛盾を生み出し、同じ穴の狢であることに無自覚であり、曖昧なままに思いの方向決めを執り行い、自らの欺瞞に気づかずに、ただ誰かを反することを正しいことのように思うだけに苦悩は募り、ただ背反するだけの意識に違いの深慮を用い、対立し続ける偶像的な偶然に取り残されることの虜へと変貌していくのか?たちまちは秩序を用いられるだけに攻め入る答えに占領され、自らの土地を守るべき闘争が大きな戦争に移行していくことに摂理を用いる国家たる囲いから、寛容な答えすらも呼吸の仕方を忘れ、この夜の統合性に攪拌されるだけに主義思想は相互し、互いを引き合わせ、互いを見失うまでの争いに転じ、何を憎んでいるのかすら見失うような今に用いられる事実すら、ただ扇動され、何のための争いかすら見失う限りに方向付けするだけの扇動者から、理想は供給され、戦う意味を与えられ、ただ恐怖を植え付けられ、コマーシャリズムされた普遍性を奪われるのだ、と脅すことに長ける連中が支配するだけの中庸などを保とう、と袂を分かつだけに、打倒とすべき真実すら見失うの、だ。ただ戦うとは、己であるし、この命も今にも散る勢いであるし、この生きる限りとは、すぐさま陰る案配であるし、曖昧なままに死とは返照される光に転じず、たが闇を抱え、用いられた空間をさまよい、ただ世界と呼ばれる気配の中で達さぬままに不具合を抱え、相合とすべき二人もいつしか、この無残で敗残的な空間で漂う浮遊物へと偏執していくその先に、何が待ち受けようが、何を用いようが、この命とは一度きりらしいし、ただ虐げられることに抗うべく、反発を用い、ただ淘汰されずに抵抗する力を持つらしい。