2015-09-14 物陰の懊悩 たぶん僕は、 もっとずっとかなしいのだろう、と 色の無い世界を泳ぐ君の優劣も、 優越感にひたるだけの代償も破壊的な ぬくもりが迫り、 深緑の能動的な対立が 危機感をあおり、 不安感ばかりが取りだたされ限りに、 陰る命の帰路も、 たちまちの有形にかき消され、 たどたどしく暮れる秋の物陰に隠れる。