昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

物陰の懊悩

たぶん僕は、
もっとずっとかなしいのだろう、と
色の無い世界を泳ぐ君の優劣も、
優越感にひたるだけの代償も破壊的な
ぬくもりが迫り、
深緑の能動的な対立が
危機感をあおり、
不安感ばかりが取りだたされ限りに、
陰る命の帰路も、
たちまちの有形にかき消され、
たどたどしく暮れる秋の物陰に隠れる。