昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

冬の衣装

慟哭する空は、
自らの名前を無くした
悲しみに震えるだけで、
増え続ける不安とは、
自らが生み出し、
名前の欠如を悲しむよりも、
ただ、悲しむ事だけに重点を置き、
自らに迫る矛盾にすら気付かずに、
与えられる悲しみを、
与えられるままに消化し続けるから、
その悲しみ自体に飲み込まれる。