昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

清潔感すらも不潔

リズムをきざむコウモリたち、
緩衝する狭間で、
倦怠感をかかえた老夫婦や、
複雑な正論をかかえ、
今を成立させようとするほどに
激化していく暴力的な雨に
傘は要らず、
必勝法すらも要らず、
徒に処理される些細な出来事の中での
木偶の坊として、
出来合のものの中で
複製されるだけの品位こそ、
窮屈なものだねと
儚い物語の中で立場すらも要らないと、
すべてが嫌いだと叫ぶ浪費的で、
恐喝的な夜に輝く怒声。