昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愛に似たもの

隔てるものもなくなって、君との距離も縮まって、ぬくもりあふれて、ふれあうと溶けてという、距離感の喪失による、依存的な何かや、にあわない過去を形成し、恋と名付けられた、愛するということとは、程遠いものに苦しめられながら、健気さを演じ、ほとんど差すら見当たらないのに、ほとんどは、近づくほどに、誓いなどを用いては、満たされない愛を連動させ、運命的なものに縛られ、鮮明であることを恐れ、出歩くことに恐怖を感じ、通わす意味は、いびつなものに変わり、うやむやにされる日々は、定めを用いては、率いられる罪に拘束され、ありもしない苦痛を、あったことのように感じてしまうような、穴に落ち込んでは、こみあげる思いは、依然として健気なままで、惰性なものすらなく、ただ愛するということに攻め入られ、制限を生み出され、打算的な様子や、勘違いなどを波及させては、吸い込まれていく過去の奴隷として、その場でトレードされる、連綿たる記憶の奴隷として、置き換えられる過去は、ここでは、誰かの物のように扱われ、容易に処理されるだけであり、そのままの過去の自分が、同じような敵愾心を燃やし、朦朧とする意識は、途端にすり替えられ、独善的なものに変換させられ、あたかも愛しているかのように語られるものが謳う真実に組み込まれては、くだらないものを崇め、日に日に苦痛を増していくだけの、徒らな日々に硬化していく。