昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

やさしい電車の中

飛び立つ記憶、匂い立つ朝、光は螺旋構造で、森羅万象が孕んだ太陽と愛の緩衝、きわどい夢と、猥雑な無知、未知なる落ち度から星があふれて、ふれあうほどに不思議で、不安ながら、空虚な身体に嵌め込まれる飛行機の通る音、機械的な枷とむしばむ距離、竜巻に乗って、高尚へと至る途中で仲介する者などのほとんどは、もぬけの殻か、物真似ばかりだし、首を折りながめる画面は、場面ではなく、時間を喪失し、虚無へと引き込まれるとか、機械的なものを批判するほどに、意識的に機械化され、飼いならされ続けてきた奴らも同類であるし、どちらも何かに従順で、依存的なのであるし、損得だけだし、忖度ばかりだし、打算的だし、拡散されるものや、格差を用いて、何かを見下すような既製品たちは、攪拌されるべきだと、馬鹿が跳梁跋扈するから、この世は魑魅魍魎の住処なのかとか知らないから、余白に住まい、世界から乖離するか、世界と名付けられたものから放たれ、すべてを捲り上げる。