昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-05-17から1日間の記事一覧

やさしい電車の中

飛び立つ記憶、匂い立つ朝、光は螺旋構造で、森羅万象が孕んだ太陽と愛の緩衝、きわどい夢と、猥雑な無知、未知なる落ち度から星があふれて、ふれあうほどに不思議で、不安ながら、空虚な身体に嵌め込まれる飛行機の通る音、機械的な枷とむしばむ距離、竜巻…

匂い

辛さ隠して走り去る君、秘密の手帳に書き殴る悩みの香り、すべてを濾過して巻き戻す順序、どこに行ったって、埋められない距離や、運命に反することもできずに順応するなんてことはもうしないで、申し訳程度の賃金で濡れる明日、蓄積する苦悩の順路、荒野で…

割れた

君が刺した夕焼け、歪むロマンと向こうの影、休みがずっと続いて、高揚感が延々とつらなり、断続的な風にゆらいで、きっと、どこかで窮屈だろうけど、手なずけられずに笑うのだよ。

傷口と聞く

荘厳にとける官能な音、子供たちが騒ぐ永遠の中で起床する優雅な朝がすらりとしていて、ノスタルジックな女の子が走り去る期限を持たぬ故に傷つく君の彼方で弾ける自己との対話を続け、ただ前に進むのすら疲れたから恐竜に乗って、線を数え、けたたましく鳴…

揺籃

誰にも何にも寄り添おうとせずに、刹那にまつわる絵、端的な世界を覆う無責任な言葉を転換させるような晴れ晴れとした詩が、君の欲望を昇華させる。