ええことあるんか、
ないんかは知らんけど、
すべては適度に溶けて、
現れるもんのどれもは、
なんか似たようなもんで、
短絡的なもんを、
押し付けるだけであるから、
適当に払いのけ、
どこにでも居るようで、
どこにも居らんように生きて、
どこにも行き着かんと、
誰もが対等なんてもんも要らんし、
いびつなんもわかってあるからして、
あらゆる意味に猜疑心引き連れ、
悲観するのもあれやし、
あらがうのがセオリーであって、
あらゆる規律に反して、
自らが決めたもんだけを、
めちゃくちゃに愛することは、
自己愛的な偏愛ではなく、
儚く孤立し、
超然とした孤独の中では、
自由や博愛やなんやて、
束縛するわけもなく、
分け隔てる以前に、
ふざけたままで、
朦朧とした意識の彼方で、
もう売ろうとして、
あきらめてさ迷って、
なにかになろうとなんかせんと、
誰もとなりに居らんくても、
他愛ないもんで
笑うんが愛であるかは知らんし、
知ったところで、
愛とは健気やさかいに、
かんたんに裏切りよるし、
夜は深いし、
ひかりも届かんところで、
じっと耐えるよりも、
ただあきれるほどに眠って、
乱立する風景に深まる
罪の意識などは、
形式的であるほどに、
その罪とはあやふやなもんであって、
その罪のどれもが、
なにかの奴隷であるの、だ。