昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

素粒子

太陽の下で君にくるまり、瞬く間に広がった宇宙の話や、視野に入れるばかりで疲れる風景から目を瞑り、つむぐ日々が神秘的で、すべてと一体化して、孕む日常の歯がゆさにゆれては、冷めた感情が齟齬するまでの、時間を飛び越え、健気に飛び跳ねる名前や、やましい秘密を鵜呑みにし、侵食してくる苦しみなんかは、瞬時に過ぎ去るし、そこに残るものなどに、意識は汚されず、どこにも行かずに、旅を続けることを知らずに、どこかに行くだけでは、何も解決できずに、しのごのうるさい脳内での記号や機能なんかを無視して、一切に孕む豊かさは希望にあふれているようで、一切はあふれているだけで、そこには空疎なものが広がるだけで、惰性につまむ日々は、卑屈に死を用いて、不安をあおるばかりで、つまらぬものを堪能しては、些細なことに激怒し、誰かの罪をつむぎ、自らの退屈を解消するような、独善的な倒錯から逃れて、願えば逃げるものばかりだから、まあ適当に仰ぐ日々は、まだまだ青いし、あいまいなものばかりでも、そこでまかり通るもののどれもは、なにかを従えさせることだけに精一杯で、そこで忙しく駆け回り続け、往復する日々に応用されるもののどれもは、誰かを幸せにするようで、奴隷にするだけなのかと、簡素な幸せなどは、完成されているようで、そこでは、不満や不安を煽るだけで、なにが幸せかもわからずに、求める幸せとは、幸せであることに追われるだけで、終いになるだけだから、身体を捨てて、機能しない明日や、脳なんか捨てて、情報なんか無視して、画期的なものだけで、活発に創造し続けることだけが、豊かなものであるし、うらやんだり、嫉妬するよりも、じっくりと今を抱き寄せ、その温もりだけが、私を制するようで、そこにあるようで、それはどこにもなく、どこにも居なくて、あっけなく、そっけなく過ぎ去る日々は、引き伸ばされているだけで、堕落しようが、何かに萌えようが、もたらされるものに寄りかかるばかりだ。