昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

幸せの味

収斂する指先、編み込まれる世界の行方や、制限すらなく星と踊る日々、豊かなのは、ここで名前すら捨て、支配的なものから逸脱して、発信されるものから逃避し、通り雨に濡れても、強靭な足取りですべてを乗り越えるあたりから幸せのようなものがあふれ、形式的なものが謳うセオリーに反して、誰かを貶めるための普遍性を押し付けることにより、より良いものなどはそこで朽ちるだけに至るし、ただ浪費していく瞬間や、循環していく動機や、道理にみちびかれ、可憐に連動していく意識や、陰鬱な衝動に屠られ、死を他者から借りて、自らの死を超克するようなムードが与える値や、大差ないものなどをぶん別しながら、あたかも価値があるかのように示されたものを崇めているだけの日々から逃れ、快活に何かを見出すことだけが、確かなものを培うのだ、とこの正義により偏った世界から乖離し、理解すらも超越して、独善的な連中の馴れ合いにより濡れ衣を被せられ、性悪説を謳う保守的な奴らの市街戦を越えて、朗々と残虐な景色を詩的に捉え、手なずけられている途端に閉ざされた思いが膠着して、自由闊達にさんざめく風のような私は、すこしのことで押し流されたり、冷酷にすべてを捨てたり、踏みにじったり詰ったりもするが、すらすらと嘘ついたり、素朴なようで派手好きであったり、出会いと別れが加速して、世界を広げたり狭めたりもするが、それはありのままであったのであり、圧搾されたり、粗暴に改ざんされたりしながら、しなびた意識が義体化して、永遠に引き伸ばされた命が示す幸せなどは、所詮は幸せには似ても似つかないものである、と。