昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

倦怠

君と共に過ごしていたらとか、女々しい独り言が飛び交う帰り道。機械的な都市は正しいようなフリをして、日常的なものにむしばまれ、身だしなみを整えては、ありもしないものを必死になって追いかけて、残された文字にゆらぐ感情は、感性を失いながら、誰かを短絡的に傷つけ、感覚というものがないから、無い物ねだりで、即席の理由が端々につまり、貪欲で屈折した者が撒き散らすウイルスに支配され、操作されている君は、あたかも何かに興味があるようで、そこには何もなくて、ただありがたいようなフリをして、理屈をこねては、未熟にめぐる日々は、簡素なものを謳い、同情しながら、同時に妬み、誰かを無条件に裁きながら、誰かを持ち上げ、崇拝し、理想を持ち寄りながら、孤独を回避し、理性を保つことにとらわれすぎて、理性を失うという悪循環にはまり、はびこる悪意の爪が、日常に食い込み、流れる血が、誰かの栄養に変わり、加算される痛みは、数学的に処理され、利口であるがゆえに騙す者と、利口であるがゆえに保たれる均衡や、平等を謳うがゆえに、現れてる格差などが、惰性的に混在し、生きているという場面の中で、孤立する存在は、自らを認識できずに、ふくらむ疎外感に支配され、利己的な理由に阻害され、自らを苦しめるために、誰かを責め立てては、自らの疎外感を増幅させるという誤りにより、力は、権利を守るためだけの攻撃を続ける。対比されるだけの君らは、自らの価値を定めるがゆえに、自らが測ることにより、自らを苦しめることを知らないから、技術を身につけるべきだと、打算的な言葉がまとわりつく毎日との惜別を迎え、別離の不安で着飾るだけの、飢渇した輩が謳う排除を恐れずに、孤独なままに進む美しさを知り、甘美な主観に垂れる、耽美な瞬間により昇華される場面に、残すものもなく、過ぎ去る瞬間に衝動に駆られ、動機など忘れて、無我夢中に食らいつく貪婪なも尚、美しいものである。