昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ぬかるみ

前衛的に吠える犬。亡骸を食べている前屈した君の化合物。進路を妨害するだけの人々の藻屑。帰巣する真理に基づいた、迎合されるだけの罪が鬱蒼と茂り、離反する私は、価値観を屠りながら、等価などは有らず、有する善悪で満たされて逝くもののどれもが、何かに依存し、隷属するだけなのかと、打算的で拡散されていくだけのセンテンスなどは、なんて退屈なものを撒き散らすだけなのかと、権限を謳い、ただよう意識的な汚穢の数々に、さまよう君の記号的に換算される脳内での不確かな再生により、豊かさを加算させるほどに、些細な罪は憎しみを都合よく利用し、悠遠で肥大化する苦悩は、能動的に誰かを支配し、高揚感を奪い、さらなる快楽を求めさせるために、最たる意味を喪失させ、損なう意味の中で、怨念のようなものを嗜みながら、ひたすらに追いかける幸せの奴隷になる。私はといえば、季節と相思相愛になり、踊りながら書き、疲れ切った世界を優しく包む毛布でありたいと、君の孤独の真っ只中にカタルシスをうながすような、傍若無人で、側から見れば汚くとも、健気に汚れをぬぐう姿に惚れ惚れしては、散漫な意識を吐き出す偶像たちを飛び越え、感動的な世界を愛し尽くし、楽しむためにどこかに行くのではなく、どこにいても楽しい私は、楽しむために出かけはせず、すべてを面白いものに変化させる。