昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

浮遊

ふれなければ幻なのかと重い手、つまびらかにされても、つまらないことばかりだと、答えは断続的で、くたびれてはまた咲いて、最たる意味もつかめずに、突き動かされていく感情は、意識的な段落に捕まり、追憶で馳せる動機は、短絡的な苦しみを往復しては、冷めた季節を仰ぎ、血すら流れぬ、やさしい風景にたたずむ一切は、苦しみを知らず、静謐な時を啜り、理解に羽交い締めにされる前に、のらりくらりと、くだらない話をしながら、たずさえる永遠も邪魔であると思ったとたんに、笑みはこぼれ、かかえていたものも取り払われ、幼気なシーンで緩衝し、取り残されてもなお、君がいれば、さまざまな苦しみとは、あざといだけで、何かを奪い、搾取するような、悪趣味な連中と握手して、体たらくな所以に追従し、自らこそ正しいと、姑息に歌い出すあたりから、世界とは狂うべくして狂わされるのであり、世が悪いのではなく、自らが悪いことに気づかぬから、いつまでたっても、ずけずけと苦しみのぬかるみに進むだけしか、方法がないとか言って、誰かを自らの苦しみに引きずり込むような連中を蹴散らし、そこでとどまらずに、共に行こうと、手を差し伸べることに、重いも軽いもない。