昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

近接

排除して追い込むやり方では、物事はかえって悪い方に進むと、うながす善悪の彼方に氾濫する形而上的な半径を揺るがす揺かごに乗り、負担する痛みから汎用されるルサンチマン的な考えが、世界を摩耗させる。あらゆる悲劇を産卵する亀が、ゆっくりと歩く大地。地を這う蛇が産んだばかりの卵を丸呑みし、悲劇を利用し、諦観へといざなうようなペシミズムが、すべてを引きずり込もうとうながすような文字が書かれる汚物たる表を燃やし、計算され、散財を繰り返すあたりから、感覚も麻痺し、誰かを陥れるための正義が攪拌する今に、現れる悪とは、正義が誰かを犠牲にするために、悪に仕立て上げ、そこに現れる権力を保つために、騙すための教育がほどこされ、そこで現れる悲劇を利用するための、独善的な言葉が、アナクロニズムへといざない、いさかいを絶えず生み、奪い合うだけの大地に線引きをして、戦利品をいただくために、品位などを謳い、価値を用いて、誰彼構わず裁く間で笑い飛ばすような寛容さと、痛快さを用い、時代が云々とうながす者が、演技をして、善意的な者を演じ、あたかも正しいようなものを、誰かの言葉を借り、大声で叫ぶほどに、本質的な正しさからは遠ざかり、そこかしこに境目を生み、再会を求めず、邂逅した途端に非難するだけの、見知らぬ人の憎しみを、自分のもののように大切にするほどに、体制に擦り寄り、大切なものを失い、自分で考えることを辞め、誰かの意見を借り、叫ばれる権利などは、自分の都合のいいものをあつらえ、自らの世界を業火に包み、身動きを取れなくし、自らを生きにくくさせているのにもかかわらず、自由を求めるだけで、自分で考えようともしない。