昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

振り返る暇もない

お前の血を欲している夕闇。乱れていく呼吸と、無知がゆえにさまよい続ける先。分かれていく不安と分離する身体は、希望に擦り寄り、寄りかかる未来に反して、ただよう景色を片付けながら、長らくをむさぼり、孤独を謳歌する動植物の最中、立ち止まるほどに恐怖を感じる人々の群れ、報いを受けるだとかと付きまとう罪と罰の魑魅魍魎や、傀儡としてしか機能しない君の恨みつらみなんか聞きたくもないし、危機感なんかないし、明日すらわからないのに、なんか知ったかぶりをして、あたかも自分は普通のようなフリをして、理屈をふりかざすから、勝手気ままに踊るのが私であるし、ふやけた世界をベッドにして、いつでも眠る準備をしているし、世界なんか変わりもしないと、うなだれているけれど、世界なんてものは作られたものにしか過ぎないし、そんなことを問題にして、正解や不正解や、善悪なんか測ることがおかしいのであるし、人の足なんて引っ張っている暇もないから、乾いたままでも進むのだ。ままならぬ身体が引き出す過去の痛みなんて、今になんら影響も与えないのだと、打算的な彼らが打ち付けた意味に苦しめられる君をハイジャンプさせるために、私とは存在するのであるし、シーンに断続する意味などは、所詮は無意味であるし、考えている暇もないから、加算されるだけの今から放たれ、自由ということからも抜け出し、無いものからも逃げ出し、あるがままということすら破棄する。