昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

プリミティブなさようなら

世界が元気になったらまた会おう。今は静かに愛しく日々を抱いて、あらゆる孤独に耐えて、自然に笑えるまで、ただただ静謐に弔う。そのような愛も消え去った後の荘厳な預言、また明日が来ればいいな、と泣いている君のそばから生まれる希望のようなものが匂い立つ、言葉がまやかしに変わり、今を甘やかすような間に生まれた半径から、経過している行方を追い続けるだけの、過去に囚われた君を捕囚として出迎えるだけの世界ならば、瞬く間に裏切って、ひろがるだけの痛みが打算する社会的なものに咎められ、ゆがむだけの今にがんじがらめになりながら、塗り替えられ、乗り換えられ、着せ替えられながら、裁かれるだけの君たちが孤立して行くあたりから、あいまいな勝ち負けや、歓喜が定める関連性にからまる制度が、今を加工し、囲われてゆくだけの空間から脱兎できずに、延々とそこで敷衍し響くものに関わるほどに、かけがえのないものは即沢に損なわれ、そこかしこで破滅が謳われ、枷を嵌められ、世界を狭められる。さあ世界を救うための時が来た、と混乱に乗じて騙し合うような怠慢な成否に寄りかかるよりも、ここで敢行されるものが絶対性を持って、適宜調整される以前に、そのまま雑多なままで、願いをひるがえし、祈るよりも速く突き抜け、用いられる神よりも早くそこに至り、ここで長じる所以は、もともとは、我が産まれたから始まったとか、自己愛的な定めを持ち寄り、自らを神に仕立て上げるような連中から離れ、ここで破瓜してゆくだけの精神に成り行きなどはなく、そこでいきすぎるだけであるし、あらゆる弊害を生み出すだけの自らの黒々としたものに抑え込まれ、ただ悪意を吐き出すような善良性が打ち出す政治的な伴侶たちは、ただだれかに責任を押し付け、自らが作り出した罪をなすりつけるばかりで、肝心なところを見て見ないふりをし、自らを過信し自らを見失いながら、無い物ねだりで、無くしたものを探してばかりで、恨んだり羨んだりして、病んでいることにも気付かずに、気付いたとしても、気付いたころには手遅れで、手が届くことにすら恐怖するばかりで、虚偽をばらまき、威勢ばかりで、馬鹿にするだけで、自分が馬鹿野郎ってことにすら気付きもしないで批判ばかり垂れ流す畜生になんてなりたくもないから振り返らずに走り去る。