昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

よじれた真理

怠惰な王たる君たちの腹を裂いてお菓子を詰め込む。悪魔みたいな夏にローションをかけ、滑りをよくし、似ても似付かぬ君を愛したフリをする。物欲にしいたげられた、あの子たちの憂鬱、屁理屈を吐き出しながら、世界を恨む君の企業努力的なものが打ち出す敵愾心、真理を謳うばかりで、真理自体がなんであるかを理解してないのに、なんか達観したり、悟りきった奴らの弊害を超える。実態がない痛みの虜たる君、誰もいない街に旅立ち、誰にも会わなくても、満足な夕食、不規則ではあるが、なだらかな身体、ぎゅうぎゅうに牛たちが詰められた牛舎、神に似た母たちの小宇宙には、真理すら不必要であるから、カタルシスに至るためには、君の小さな笑顔さえあれば、際限などは瞬時に飛び越えて、この無限に制限すらなく、形あるものが懈怠を有して、豊かさをかき消し、自体を飲み込むだけの行方で落胆するばかりの私たちに迫る枢要さなどは、所詮は与えられた価値であるし、そのような価値は散文的に消費され、あらかたの満足を企て、加えられるセオリーなどに反するために、私とは制限もなく、その場しのぎのものを超越して、のらりくらりと今を捕食する。あらゆる偏見を打ち出す惰性な破瓜型の青春、時代性の暗鬱さを加速させる裂けた景色、過負荷状態のエゴが、いろんな高揚感をたずさえ、慈愛になびく冬の痛みを加護に変え、この痛みすら漁る搾取から逃れ、閉経した大地が収斂する愛がはしたなく頂戴する言葉が枯淡に嬲る常々の卑劣さに流動し、乱立していくふくよかさの境地、紀元前から愛していたように勘違いしていた形あるものだからこそ、まやかしから逃れ、すべてを愛し始めた途端になじむ世界は、ただ単に抑圧されているほどに、よくある日々を恐喝し、自らのしあわせを願うが故に、愛することに病み、愛することを恐れるがあまりに、愛することから逃げ、自らを愛するように、他者を際限なく愛する。確かさすら不潔に思えるほどに、体制的なものを取り外し、ただ利用されるだけの意味を超越する。