昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

感知


 虫の声、鳥の羽音、息の靄、むらがる人々の汚穢や、終末論者の夕暮れ、偶像に溶ける瞬間の湿度、古代から連なる意思的な遺跡と、相互する意識との別れにより、屈従するだけの意識を喪失するほどの、恋と嘔吐、あらゆる喜劇なのだと、生命を補完するだけのタナトスと、その素数、あらゆる精霊と友達である私は、制限など持たぬから、この制度という奴を破壊するためだけにトリックスターになるのだと、ストーンとして、恬淡な理由を利息に変えるだけの規則などは、依然として退屈な代物ではあるが、抑止しなければ、右往左往するだけの馬鹿者どもが、単純な理想を兵器利用しやがるし、頑是無い者どもの理屈により、この世界とは、世界たるべきなのだと、用いる者こそすべてだ、と馬鹿どもの理屈が陸地を覆い、あらゆる悲劇を観測するために偏った思想は、大義を忘れ、短絡的な暴力へと移行し、ただ破壊することへの快楽をうながすために馬鹿になった脳内で、絶えずうながされるエンドルフィンにより、相続していく風景や、風説に惑わされるだけの窓際の犬や、異質なものをたずさえて、あらゆる形跡を消し去るだけの死神どもの無数の群れや、蒸れた香りに濾過していく風景は、統括されることだけを目的に精神をゆがめるのかと、荷担する意味とは、たんたんと、位置的な惑わしによって、有する価値を補完するための器としての機能としてしか、働きを加えずに、ここでの価値などは、まやかしに過ぎぬないのに、現れるものの虜になり、利己的に措置されるだけの装置的な力によって、位置に与える権力にコントロールされ、混沌へと至るようなまやかしに統合され、この命などは、瞬時に燃えさかり、瞬時に移行し、消え去るというよりも、後からやってくるものも、先へと進むこともなく、ただ時間を引き裂き、卑近な価値を根絶やしにし、寝込みを襲うような卑怯さをたずさえるものが、この命というものの哀れであり、そこには善悪すらなく、是が非でも生きたいなどとうながすような馬鹿者どもの理屈によって、まかり通るようなものすべてをひるがえす準備をすべきであり、誰もが邪推し、字余りな時代を余り有るもので加工するよりも、デカダンなものを超越し、超脱する先に長蛇の列に並ぶだけの短絡的な単細胞、つまりは、君の意味のないものを欲しがるだけの生命が虜となる利己的な措置から、とうてい割に合わないものばかりを求めるだけの物事を問い質すために、この命とは燃やされるよりも、その冷酷なままに詰め合う表現と評議の彼方で、加算されるもののどれもが、どれかを愛するというよりも、どれかを逸するために、愛の奴隷から放たれ、憧憬するだけの意思を削ぎ、ソリッドに、この命とは選別されるよりも、餞別を受け取り、あきらめをうながすだけであり、あらゆる制限とは、聖戦をうながすような宇宙的な乳母により操作されるだけのあいまいな理想論の影で、構築されるエゴの虜として、利己的で暴力的な父の死地へと運ばれるだけの憎悪に情報操作され、ひとりの王こそ、ひとつの王であり、復古される憎悪に帰宅するだけのアノミーから、あいまいな理想とは、ただ短絡的な怒りにより開花するものによって、快楽的な破壊へといざなわれ、大義を忘れ、猥雑に措置される愛などの奴隷になって、本質的な愛をそこない、行いこそすべてとうながすような祈祷に価値を与え、あらゆる祈とは、ここで危害を与えるすべてを与えるための呪詛をうながすことにより、絶えず与えられる痛みに耐えるべきだとうながすような幼稚な理想とは、理性を持たぬからうるさいままであるし、あるいは、容易に入り込んでくる混濁へと巻き込むだけの黒々とした怒りによる偶像崇拝を続ける群像に統合される安易な発想により、発生するあいまいな理想だけを追求し、駆逐されるだけの超資本主義的な憂鬱に誘引されるだけの全国民の視点を壊すための基礎をひるがえし、模倣するための教育を超えて、逸脱するための訓育を行う。知恵とは、引き出されるものではなく、自らで引き出すものであり、貧寒な理想をたずさえ、あいまいな基礎により、あらゆる根源を駆逐するような怒りへと運び出されるものではなく、自らを正しいと添えるよりも、あつらえられたものをも破壊し、自らの正しさをも超越することにある正しさをも、ぬぎすて、次々に現れるものから逸脱し、逃げ回ることに、善悪すらも消し去り、形式的なものこそ、悪の根源であることを知る。