昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

欲と飢え

生活もままならんままに悲しみは増えるような閉鎖的な朝、傘もささずにずぶ濡れになるカラスの鳴き声が反響し、ささやかなしあわせすら踏みにじるような批判的な鼓動、眠りも浅くもたつく頭、持ち上げる身体は鉄のように重く、部屋の周りから聞こえる生活音すら耳障りだ、と君は数々の歴史の中での最後の瞬間を今目にしてるのであり、巨大なだけの世界は終わったとしても、また始まるだけであるし、何度も何度でもやり直してきたじゃないか私たちは、何度別れても、また手を取り合い不安をごまかして、精一杯笑ってきたじゃないか。世界は元どおりになんかならないし、元どおりになんかさせないし、元どおりになれば、元どおりの苦しみがさらに迫り、狭い価値と制限によって、私たちはまた同じ悲しみを繰り返して、誰かを憎むことでしか、自らのバランスすら保てずに、ただ引きずる日々は何がために生きるのか?と考える隙すら与えずに、疲れているから明日のために眠る日々に満足すらなく、ただ生きるための日々を終わらせ、新たな世界を再開するためのシステムを構築して、平等とか不平等であるという時代は終わり、うわべだけの愛を打ち砕き、そのうわべだけの愛がもたらす憎しみを蹴散らす。桜も見る暇もなく散りよってからに、なんか散漫なままに蔓延してくウイルスを尻目に、鮮明なものすら見失うほどの孤立感に苛まれる彼らの鈍麻な感覚や、ニセモノのカオスを謳う彼女たちが片足突っ込んでる棺桶やらがひしめく日常。本当に悪いのは何かを見失い、敵を見つけては吊るし上げるだけの日々にはうんざりしているし、こうして生まれる猜疑心や敵愾心が群れをなして、連帯感などを生み出し、組み込まれる憎悪がシステマチックになり、連投されるものにより真実は誤魔化され、些細なことですら闘争を生み出し、統制を失うような日々などにシステムなどは不必要であり、不潔なものであり、そこで拘泥するものにより諍いを生み、踏み台にされ、悪と認定され、服従するように仕向けられ、支配下に置かれた君のオカルトチックな陰謀論なんかに耳を傾けている暇もないし、欺瞞ばかりでうるさいし、疎ましくからまる日常はケロイド化し、治らぬ痕をいじめるような連中の行動パターンなんかを読み取り、矢のように降る文字を必死に避けながら、夜通し見つめる真理は、真理たるために権利を謳いながら、軽薄な理想を計画化し、生きながらえるための姑息さを法則化し、拘束されるだけの日々に保たれているものの大切さなどは微々たるもので、本当はみんな大切なものなんてなくて、どれだけ退屈で、心地よいものなんてそんなになくて、あれだけ必死に保とうと大切にしていたものですら、大した価値なんて無いと気付いているのにもかかわらず、そこで必死につなごうとする傲岸不遜さに苛むこともなく、ただかかずらうほどに画期的なものを見失い、身構え身悶え、安直な答えが対価なんかを謳う。清潔なものなどほとんどなくて、ほとんどはほぼ素っ気なくて、あどけないようで意地汚いし、維持するほどにほとんどはもつれて、互いの足を引っ張り、逼迫感に貪婪な人々の渦に散漫な生活に、加算される苛立ちに周到な終焉に現実味を失い、鬱積するものに支配され、毎日に隷属していたことがバカらしくなったから、怠惰なままに笑うんだ、ただ大声でひたすらバカみたいな世界を笑い飛ばすんだ。