昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あまりある日

自らの正義を過信するがあまりに起こる争いが充填し続ける憎悪、目的すらも忘れ、携える意味に磔になる君、理不尽な日々にすがるよりも、するどく何かを突き刺すような衝動が旋律を奏で、激戦区から逃れ、鉄の雨から身を守り、倫理観すら潰えた未完成の愛が、ほのかな香りを漂わせ、対立するための形式が誰かを騙すよりも、与え合い分け合うことを強制するよりも、互いの正義が誰かを傷つけるばかりで、現れる意味が迫り、私利私欲の限りを尽くしては、つくづく思うことが、ことごとくを裏切りながら、長らくに攻め入る生命の汚穢や、おどろおどろしく迫る浪費的な彼女たちの悲劇的な理想が、真意を偽装し、犠牲的な彼らの至福から、答えを持たずに対価に引き千切られる卑近な例によがる君たちの女々しい改善策や、理性を切り捨て、複製されるだけの日々に保たれるものなどが、意思を拘束し、あたかも正しいもののように従える新しい日々に明記されるものの支配下になり、似合わぬ意味で着飾った機械的な者が振り回す大義すら腐乱し、不安を煽るだけのメディアの中で帰巣するもののどれもが、貪婪で奴隷的なものであり、そこでの理解などは素っ気なく、何かをなくしては、何かを見なくし、醜くゆがんでは、見えにくくなるものを崇めては、曖昧に示唆されるものの即席の自由により老化するだけの日々が正しいように仕向けられたものに背を向け、ただひとり歩む背中の美しさを写真になどおさめずに、そこで利用されるための価値を捨て去り、最たる意味を紡ぐ君のか弱い手がつかむ未来の大きさが乱反射し、すべてを明るく照らすの、だ。