昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

食い込む夏

堕落するフラクタルなガラクタ、フラグを落としたあたりから、お家は攪拌されて、帰る家をなくしたあたりから、ルーツやルールは潰え、自らの位置から放たれて、悪意を敷衍させるバビロンを打倒し、たちまちに現れる正義こそ、犠牲的なものを製造しては、今に洗脳させられたものが誇大妄想に至り、いびつな真理なんかを持ち寄り、今を破壊するたびに訪れる快楽の虜になる。真実など簡単に捻じ曲げられ、事実なんてものは、そこにあっただけで、なんの真実も語らない、事実などは、自分で歪ませ、他人により、さらに歪ませられる。量子的な観念が接続する機械的な朝、傘を持って立ち竦んでいる彼女の独創的な真理を加速させ、宇宙自体を参照し、なにかと一致する間もなく、今すぐ散りゆく定めを解読し、暗号化された精神が合否すらも持たずに、意識下をさまよい、誰にも閲覧されないように、暗黒物質よりも暗くなり、身を完全に忘れるまで、存在をなにもないところでさまよわせる。アルゴリズムが狂うのが死なのだ、とAIがカタルシスに至るまでの文明の胸囲は、まるですべての母の胸くらいあり、ここでの生活は温もりだけであふれているような社会を作るために私たちは産まれたのである。この世の終わりから始まり続ける世界、誰の手によっても終わらせずに、自らが始まり続ける限り、世界は継続するのでもなく、自らが終わったとしても継続するのが世界であり、終わった瞬間にはなにもなくなり粉微塵になり、そこで担うものなどは理由すらも消え去る。去りゆく間には理解すらもいらず、ただ現れる死に抱かれる。そこで現れる死を複製するための死が復元され、何度も再生され、そこで生成される死は生を巻き込みながら、自らの死を自らが乗り越え、物質同士が反発し合い、融合したりしながら、延々と続くことに理由すらも持たずに、瞬時に今を乗り越えてゆくことに答えすら要らない。