昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

芳しい差異

パンチラインだらけの名著を読みながら夜を過ごす。退屈でままならい動機が延々と空間の中で攪拌され、自らがこなごなになるまで倒錯する。錯雑とした伴侶が大げさに仕事をこなす間に、無くしたものをそのまま放置し、屠られたままに永遠にさえずる陰影の彼方では、加担すべきものすらなくなり、求めるほどに不自由になる今から解き放たれる。暴力的な言語によって滅びた故郷を思い泣き叫ぶカースト制に苦しむ人々の蒸れた匂い、熟れた妻たちが引き連れるレジスタンスたち、論理的な豚の帝国になだれ込む人々の発狂、自らの思想によって思考停止に陥っているだけの君たちの強度、現代的なものからの蝉蛻を執り行い、みずみずしい過去を捕食しながら、淫らな翅をはためかせ、恬淡でままならぬ感受性を不羈なままに、加算するだけのロジックを蹴散らしながら、なだらかな緩衝により、均等に包まれる無償の愛が際限なく吐き出される星の中での永遠の交錯やら、錯雑とした脳内では神経が壊死して、永遠に制限されずに加速する大脳皮質を走り去る快楽を加速させるレーサーがシンドロームを超克して、語られる苦しみがカタトニーを重ね、ないがしろにした思いが加工する道理から放たれ、憎しみを加速させるだけの堕落するフラクタルな自分と、醜く歪んでは、がんじがらめになるラストシーンに妨げられる健気さによって、悲しみも徒然なるままに引き出されるのだ、とカタルシスに至る詩人たちとの会話がミニマルに靡いて、縫い合わされては形成される正しさに支配される以前に、変質する余韻からからまる言葉が絶えず支配的になり、機械的な気配に確約され、意思的なものを孕む以前に支配的に遂行されるものにより複雑化してゆく幼稚な倦怠感にファシズムが仮想した豊かな未来のためにあやめられた季節を高次なものによって確かなものに変え、加算される要因がインタラクティブではないほどに高揚してゆく意識が、言い訳を重ねるほどに内面的な苦しみと一致し、一貫的な思考によって捩れる眼下に広がる正式な景色や名前や数式を捻じ曲げるためだけに絶えず捻出される概念上の正しさなどを蹴散らすために、この命は制限など持たずに加速し、貸し借りなどは無しに、定めなどを構築する以前に、海馬を切除され、感情を喪失した正式な名前に補助されているだけの私たちの苛立ちを解消させるために、既存の支配的なものからの切除を行う大々的な手術を執り行い、偽装されているだけの、犠牲的な観念が制限などを謳い、正義を貫くために、ためらわずに補正される我々の幼気な衝動なんかを加工され、そこに価値なんかを与えられる前に、前のめりで反し続ける先には、反動などはなく、すべてに吸収され、同化するよりも、そこで一体化し、すべてと同じではなくなるからこそ、現れるよろこびは格別になる。