昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ハレーション

意識の片割れを拾い集め、日和るだけの日々に別れを告げ、縦断的に迫る自意識過剰な連中に支配されずに、芝居をやめ、自らが選んだものにがんじがらめにすらならず、ならず者のままで、我儘に、ままならぬ日々をすなどるだけの馬鹿な奴らの悲劇に参加せずに、感動ポルノを撒き散らす云々と憤怒する連中の連帯感なんかによりカタルシスに至るぐらいなら、死ぬほどの苦痛を堪能し、孤独に駆逐されるほうが、よっぽどマシであるし、行ったことや、言ったことを、そのままにしか受け取られないような判断力により、偏った思想により凝り固まるよりも、自らの意志を貫いて、何かにねじ伏せられずに、ひるがえす今に忌々しく迫る観念論的な服従なんかに真理を謳うこともなく、欲のままに進み、自らにすら服従されず、複製されるだけの日々に制限すらなく、品性のかけらもなく、関わるほどに嫌気はさすが、なんやかんやをひっくるめて、実際は愛に似たような動機を散りばめて、何かに同化することでしか、生きていることすら認識できないのが人ならば、その人と名付けられたものから逸脱し、脱する先に現れる虚空を吸い込む掃除機みたく生きたく、意地汚くも引き伸ばされた日々も、見方を変えれば、美しくも見え、そこには、何が美しいとか、何が汚いかを超越した先に、善悪すら疎ましく、モラルすらも口うるさく、誰かを蹴落としたいがために情報なんかを売ることもなく、言葉もつつがなく、誰かを傷つけるばかりであるし、そんなところに、はなからモラルなんてものは存在せず、道徳なんてものは損得ばかりで遠のくばかりだし、こうやって馬鹿にしたり騙したりすることしかできないのが私であるとか、自己弁護するために自らを卑下するような卑怯なやり口により、誰かを従わせようなどと考えるような者であるし、あらゆる簡素な理由が肥大化して、誰かを責め立てるほどに、立場なんかを利用して、誰かから搾取するような悪趣味な連中が示唆する正しさに屈するわけもなく、分け隔てることなんかしてばっかりだし、打算的な考えにより、乾燥するばかりだし、惰性で生き延びるくらいなら、干からびて無情に空をながめ、無言のままに空から降る黄金の果物をパクパク食べて、腹が爆発しても尚、貪婪に食い尽くす先には幸も不幸もなく、言葉のままに生きるなどは、役にも立たない、と中指立てながら、倒れるような美しさを加速させ続け、永遠すらも尽きぬけて、先へ先へと進む。