昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

似通っているだけの世界

ヒリヒリする夏の終わり、憎しみをかかえたニセモノの国民たちが滾らせる思いが今を麻痺させ、間違いなどを謳う鈍麻な感情が、貪婪なものを引き出す。刺し違えた後に降る血の雨、戦争の味、餓死する孤独な背広たち、あくなき探究心により、悪魔的なものを育ててしまった、と泣き叫ぶ互換性の夜、揺動される世界が寝付くまでの時間、ジュクジュクになった傷の中で眠る暗い夜、シナプスに敗残した君の残り物が奇跡的にかさばる原理を加速させ、この宇宙とは何もないところから、何もない故に生み出されたらしく、確かさを平らげ、健気に頬をふくらませ、大笑いする隙間、色彩は和やかさを伝え、つたない思いを往復させては、横柄になる瞬間を抑え込む。平和的な国では政治的な赤ちゃんがうごめき、ただ意味もなく泣き叫ぶ君たちは、ただ無知が故に変わることを恐れてばかりいる。くだらない証明を続ける論理的な波形、経過してゆくのが瞬く間だから、身体を分散して、悲劇に利用され、ズタボロにされて捨てられるような君たちの名付け親になりたい。悲観的な彼らの互換性、自らの欲と向上心のために裸な奴らの結末、承認欲求の奴隷として、自らを可愛く着飾る先には、見捨てられた自己との懸隔が生まれるばかりで、そこに溜まる欲との乖離を生み出すばかりの日々にまかり通るものなどは、そんなにも無くて、そこでは歯がゆく結合してゆくものが、当たり前のように散乱しながら、しなびて行く日々をひたすらに傍観し、廃れてゆくほどに、支払いばかりが増え、継続されるべき命も、ただ値ばかりが枷になり、自らに価値を与えるために、倒錯してゆく観念が行き過ぎ、いたわるべき今も、無情に過ぎ去り、定めるべき意味も、今にいじらしいものに変わり、従えるべきものに虐げられたりして、生殺与奪が加速して、人類とは強大な力を得ては、自らの力により、未熟な精神は、満ち足りないが故に、自らの力によって駆逐され、くたびれてゆく先々で、錯雑とした思いが泣き叫び、誰もが幸せを屠るから、幸せを守るなどと言い放ち、誰かを傷つけることでしか、その幸せを保てないにもかかわらず、自らを守るために手段は選ばず、誰かを蹴落としてまで、保つ日々とは、無残なものであり、誰かを仕分けるだけの君たちが見つめる日々とは、ただ醜いものに関わり、快諾するほどに乖離してゆく精神は行き過ぎ、言い訳ばかりを重ねては、懐疑的になり、誰かを恨むほどに肥大化してゆく精神は、成否などをかかげ、声高らかに宣言される自らの正義を誤解し、改竄され続ける思いは、最たる意味を喪失し、自らの醜さを増してゆくばかりである。