自分の内側で終わる夏、蝉の音が耳鳴りのような音が終わり、少女が詩的な涙を流し、心が乱れることにより、大気が不安定になり、止まない雨を降らす。モラルもなく、吸い込む日々にめり込む思い、ことごとくの尺度を超越して行く観念を折り曲げては、たちまちに現れる祝福を受け、軽薄な余韻にねじ伏せられるだけの複製品たちが始末する復讐の声が、狡猾に締め付ける先々で対立を深め、苦しむだけの君たちが惰性に導き合う徒然なる模様、朽ち果てた余りあるだけの意味の中でこじつけられるものにより、現実は損なわれて行く夏の先々で配色すらなく、何もない朝に怖気付いては、横暴な芝居を続け、つたない意識が促す使命感などに、聡明なものなど一切ないのか、と加算される無意味さを溜め込む先では、体系化されたものに拘束されては、散漫な思いがすべてと軋轢を生み出す。この世の不満を食べ尽くす大きな口、ちぐはぐな言葉を吐き出す傀儡たちが斡旋する未来で被弾したものが、今の傷になるんだよ、と語る子供の奥歯にある大きな虫歯、話すことにより軋轢を深めるだけの世界に捕まえられる。そのような繰り返しの中で火を噴くリボルバーや、活火山のパトス、災難だったな、と馴染む先々では、最たる意味もなく、ただそこで即席の理由に駆逐された後に生い茂る青々とした思いが天をも突き抜け、ぬぐいさる思いの後から生える面影、応用されるだけの道具な変わるための損得なんかを用いて、尊厳すらもなくなり、和むこともなくなり、なくなるだけ、だ。
