昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

しあわせ

思いの残留物をも消し去るガンマ線バースト降る故郷、忘却の中では、名付けられたものは消失したままで、名残のようなものの中を彷徨う泡沫、バラバラになった退嬰的な獣たちの論理、茫漠たる凡庸さを指図する者たちが用いる匕首により屠殺される鳥の鳴き声、羽ばたく音も聞こえなくなる空を嬲る電磁波の洪水、絶え間ない悪夢の最中、怠惰な行方に波状的に生まれる言葉たちを織り込む。このなだらかな現実とは幻なのだから、身体を放棄して、災いを歌うハーピーの群れや、パーティーに勤しむ快楽主義的な者どもが畏怖する退屈や、物質的な猶予にほころびを生み出す戸惑いとの和解や、世界に滞在するほどに退廃していくだけだし、不屈を謳っても、無限性はないのであるし、制限が迫り、性善説かなんかに攻め入られ、生命の尊厳なんかは奪われ、すべては買い取られるだけだし、悔悟だらけで、圧縮された君たちの希望なんかは、すぐさまレイシズムに侵されて、信用なんかを謳う輩に排除されたりなんかして、指定されて支配されて、芝居を続けて、無垢なフリをして、ムカムカするし、無駄なことばかりだし、言葉が風邪を引いて、世界には苦難がもたらされた云々と、邪魔ばかりするレトリックを破壊するために、儚い愛の骸を抱いて、あたかも愛しているようなフリをするために、ためらいを生み出し、奪われるだけの月日に完成された罪の落とし穴に落ちたりして、自ら嵌る罠の美しさよ、とのたうちまわる精神は、のらりくらり、と誰にも従わず、誰をも従えずに、この価値という煩わしさや、疚しさから解き放たれ、あなたは誰かは知らぬが、確かに愛していたような感覚が無垢なままに肥大して、悲哀なんかを飛び越えて、もたらされる感覚は依然として、他者からもたらされたモラルに犯されているから、ここでの正しさはコケティッシュであるべく、あるべき姿などは、所詮は与えられた姿であるし、ここで歴史は瞬時に終わるのであるし、私たちが蓄えたものなどは、所詮は誰かに食いものにされて、くたばるだけなのであるから、孤独であろうが御構い無しに大笑いして、終わるだけであろうが、始まるばかりなのだから、この一瞬の出来事たる命を愛して止まず、このわりと単純明快な日々の中でのカタストロフなんかに制限されるよりも、せいぜい、この短絡的な日々には、真理などは要らず、大抵は呑気に構え、正常性バイアスなんかが働き、はびこる悪意を謳うだけの退屈な対価に支配されずに、誰にも媚び売らず、コピペだけのあべこべな日々をリリカルなものに変えるために、私とは生きている。