昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

元凶

病気の星が超新星爆発を迎えて、流行る星の病、顔の半分が粒子状になり、眼球は小惑星に変わり、宙に浮いている。みんなが同じくらいに狂っていたならば、この世界もすこしはマシな選択をして、さらなる飛躍をしたのにな、と星の病に苦しむ少年は、もうすぐ卒業する学校を睨みつけ、日々迫る選択のクソさに唾を吐き、アナーキーな歌を叫びながら、散策を楽しむ先には、散々な現実を作ることしかできない社会や法や国家なんかには、はじめから何も作り出すことはできないんだ、と様々な思惑が金の亡者なんかを生み出して、打算的な奴らが支配する先にはニセモノの神であふれ、従う連中も、逆らう連中も結局は権力に支配され、動かされているだけだし、この星の外には無限大の星が存在していて、この星団に住まう私たちの外には、あらゆる生命が存在していてるし、やがて星の終わりが近づいたら、すべては燃え尽きて、あらゆる偏見は無くなって、長らくに備わる憂鬱も消え去って、定めもなく浮遊する意識は、悲観的なものを飛び越えて、真実へと近づいて、意識を確かなものを受け入れて、経過するための事実なんかを超越して、まやかしなんかを謳う世界から解き放たれ、目が石化する前に、この意識の終わりを嬲るためにためらわずに即席の理由に支配されずに、与えられた影響から去りゆく。誰かの身体を借りて、同業者のようなフリをする。似た者同士だね、と嘯く薄気味悪さをゴミ箱に捨て、誰もが同じであるという、同族嫌悪というよりも、誰もが同じであるべきだ、という違和感に耐えきれないから、迫害され、排除されるのを嬉々として受け入れるのであり、この惑星から違う惑星に飛ばされる流刑を受け入れ、寂れた季節をたしなみ、互いを奪い合うだけに至るような原理が理想を追求すればするほどに、消費的な私たちのドラスティックな感情が保護するものにより、自らを滅ぼすというよりも、ただ滅びたいから追求する快楽により、自らを短絡的に滅ぼすというよりも、ただただ滅びたいから、滅びるままを受け入れるしかないのであり、そこで反復する意識などは、今に対価を求めるだけで、惰性に間引きされるだけである。