昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

羽ばたく

意識的な儀式を綴る原理的な健気さが、記憶の起因を漁る。あらがうほどに世界はがんじがらめになり、確かさかどはそこなわれ、すべては足かせに変わり、関わるほどに頼りなく重なる月日は、そこかしこで壁に変わり、不必要なものばかりに媒介し、暗澹たるものに即位を授け、逆恨みするだけの思念は、ジレンマなどを生み出しながら、奪い合うだけの日々の中で、価値観などを用いて、互いを強請りながら、手なずけられる日々は、怯えるばかりで、なんら本質をつかめずに、伝わらないものを禍々しく崇めては、あまりあるものを殺め、あらがうほどに本質は捻じ曲げられ、根絶やしにされるために保つ意味の中で、観測史上最大の愛が加速し、感染してゆく愛が、たとえその場しのぎであったとしても、そこで出会ったことが、まったく正しくなくても、無くしたものは、決して戻らないけど、そこで思い返せば、それは確かにそこにあったものであるし、考えは誤りばかりであるし、考えても、そこでは、考えられる範囲でしか、判断もできずに、意思に囚われ、そこにそぐわぬものを、そこかしこに反映させて、はびこる意味の中で作用する苦しみを汎用し、配備される憎しみを枷に変え、世界の中での従順さを規範にし、期待なんかをさせないように、今に閉じ込め、咎められる日々で、諦観するだけに至るような境地に、正しさなどは存在せずに、ただそこでうごめく思念は、健気に苦しみを利用し、良俗が云々と騙りながら、自らの罪を誰かに課せて、馳せ参じる意識は、自意識の中でいじらしく反映する罪の意識などを加速させ、保持する意味や、無意味に作用する星が生きているという仮説の中で去り行く私たちの傲慢さが、絶えず今を進行し、互いを軽蔑するまでに至った夫婦間の小惑星を破壊し、はびこる愛憎の彼方で、家畜としてしか存在意義を果たせぬような馴れ合いから離れ、ただひたすらに上り詰める先には、孤独以上の愛により錯乱する精神を、忘我に包まれた利己的な自己が、固定観念をもねじ伏せ、錯乱する自らを傍観する。