昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

巡る

甘美たる恋という美酒、悲惨な結末にあえぐケミカルな君、おもしろくない今朝を食べ尽くすために存在している私、戯れるよりも、夕凪に帰還し、気配を消して静謐に秋をねぶり、君を懐かしむよりも、新しい喜びと、のらりくらりとして、都市を破壊し尽くす怪獣のような大統領の咆哮がなびく夜、有用な情報なんかに中指を立てて、短絡的な動機により結ばれる恋なんか直ぐに終わるし、愚直なままに真実を仰ぎ見ては、さめざめとした思いを狂人化させ、苛む記憶につつましく募ることごとくを納期させるやつらが謳う正しさなんか、生まれてこのかた、信じたこともない。一度きりの人生ならば、なんてこの命は美しかったのか、と加算される散々なことなんて、詩的に昇華しては、詩人として死することの美しさには、何も敵わないし、描くこと以外はどうでもよくて、どうにでもなることを、考えている暇もない。一人きりでも乗り越える日々、はためく自由は、進路を阻害せずに、ただ延々となびく思いが逍遥し、有する価値を飛び越えて、制限を持たずに、用いられる動機を超越して、散々な道理を抱え込まされた退屈を抜け出し、たおやかな陽気に和む。悲しみがミシミシと鳴るとなりでは、荘厳な面影がきらめき、密集している一生を遮る風が吐瀉する面影が示す偏りなんかに寄りかかる簡単な理想がリセットするシーンに真理は駆逐され、オートマティックに消費される思念や理念が、政治利用されたりして、還元される意味が、簡単に金銭価値を謳い、ここで枯渇する理由が恐喝すること思いや、ここで強制される物事に締め出され、打算的に結ばれる理想から離反して、最たる意味もいびつに変わり、異物感などを抱えては、複製されるだけの真実が唾棄する未来が嫌いにならないように、誘導されずに、自らの意思だけで描くものが相互互換され、あいまいなカラクリが繰り返す一体感なんかから抜け出して、曖昧模糊な連中が示唆する支配的な普遍性こそ、生活を退屈なものに変え、意思を物質化しては、寂れた記憶は、連綿たる苦しみに屈折し、ぶよぶよとした観念が意識にまとわりついては、わびしく司る動機がドラスティックな秩序を守るために磨耗し、神経むき出しになり痛む先々では、絶え間ない対立を続ける。