昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

繊細

この命のふしだらな値段にこすりつける貞操観念なんかがねじ伏せる忌々しい現実、思想的にしいたげられる意味のない日々からの迫害を受ける君が逸脱する先の新たな依存先、森羅万象は真理を歌う鳥を飼い慣らし、誰もが依存する場所を探し、スマートフォンの画面を無言で見つけてマッチングした先には新たな奴隷が真偽を募らせ、つねる肌に痛みすらなく、ただあるのは、誰かと似た感触や感覚を思い出すことにより、そこに痛みのような何かが感覚的に迫り、あたかも痛いように感じ取られる先には利己的な肯定感により勘違いをした全能感を加速させ、選民思想に陥り、権利を奪取すべく、悪趣味な理想をかかげ、加算される意味の中で無意味に模索する君の起因がゲームのように消費され、貧寒な理想がリセットさせる思いの中では換算される意味の膿が溜まる。君は何かをしようなどとは考えなくても、すべてを手放し、そこかしこで常用する情報の奴隷であるし、何かにより膠着する意識はジレンマをかかえ、かけがえのないものを賭け金にしたり、かけがえがないからこそ、簡単に捨てられるものだし、スキニングする先に擦り寄る君の理由が利権なんかを求め、現れる欲と同化し、どうにかなってしまうのが人間の弱さというよりも、人間とは弱いからこそ人により人間という名称を与えられ、次々と症状に病名をつけては、自分は正しいもののフリをして、ピリつく日常にかかる血飛沫をぬぐい、ぬか喜びを続け、誰かや何かに与えられた抽選権に一喜一憂する。この命とは誰かの模倣品であるし、本物か偽物かすらもよくわからない物体Xであるし、あらゆる偏見とは、変化を恐れるが故に生み出す自らの怪物に恐れるがために生まれる仕方ない産物であるとか、精神分析的な散財を続ける私は、分厚い専門書をムシャムシャと食べながら眺める天井から溢れる愛に似たようなものをたまには妬ましくも思う。