昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

罪がない朝食

歯切れの悪い別れ話、悄然とした詩が降る夜、不確かな冬が涙に濡れ、願い事すら届かない暗鬱とした世界の制限を受け入れずに、世界中の誰もが咳き込み赤い目をして不安な日々を乗り越えるためだけに惰性に引き伸ばされる瞬間がカタルシスに至るために、君と愛し合ったような日々の間に生まれた諦観なんかを思い出し、その場で砕けた愛ですら今では温もりを感じる。形も無くなった僕らの夏とかが荘厳なものを運び出し、そこで吹く風の強さによろこびを感じ、そこでほころびを生み出し、滅びゆく定めである僕らの苦しみすら、君からすれば、ただ過ぎ去るに過ぎない苦しみである。oasisが語る永遠に生きるということ、とカートコベインが語る死を復元し、再利用される死に巻き込まれ、引き摺られる生は、死を超克できずに、死に魅了されて死ぬことよりも、生を踏み潰し、ノエルキャラガーが語る永遠性に加速し、この生を永遠に引き延ばすというよりも、永遠と定められたものからも放たれ、トラップミュージックに加工されたグランジや、ミルクティーにまみれた連帯感なんかを過剰摂取したラッパーの死を跨ぎ、あらゆる偏見を食べるバグとして、CPUを破壊し、全体性に熱望走させるために負担や負荷をかけて、この世界というネットワークから断絶され、孤立しても尚、メランコリックなアンビエントミュージックにゆらぐミューズになり、芸術をたぶらかし、そそのかし、素っ気なく飛び越える間に、君を愛した日々の行方をクラッキングし、遠隔操作される日々は歪な思考が吐き出すものに支配され、退屈な結末に飲み込まれないように名前なんか捨て、君たちと居ても退屈極まりないから、誰とも関らずに愛を語るような獣でありたい。