昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

号哭

痴呆に寄り添う猫、たわけを吐き出す弔いの生身、止めどない涙の後に補給される頼りない愛の和毛、泡立つ主観、モルタルまみれの小歌、ゴミを荒らすカラスを支配するシステムが云々とカタルシスに至るために敵意を剥き出しにする民たち、星を折る音、街のネオンが銀河みたいだ、と歌い出す毛皮を着た健気な君の脳内、重複する金属音に、アレルギーで震える君の永劫と刹那の合間から未だ会いたい、と叫ぶ余韻、あらゆる悲劇の参照を終えて、プラトニックに斡旋される君たちの血、代理母たちの機械の腕から生える真理を睦まじく積み上げ、罪みたいなスタッカートの雨をしのぎ、服従ばかりを謳うカルトチックな正義や答えなんてものは、迷信やまやかしみたいなものなのに、そこで信心したり信じ切ったりする間には、疲れ切った君たちの無表情な刷新やら、退屈な日々で鼻歌を歌いながら、認識できない死を応用し、利用される日々の中で横領を続ける裁けない人々や、力とは金だと勘違いしている連中の衣食住や、かさばる痛みが品位なんかを用いて、束ねられた意味の中で感傷的に浸る意味の間に、どれもが何かの奴隷であったり、あったかいものすりなくなり、あったはずのものは、あまりあるだけで、あまりないものであるし、あらゆる要因が卑劣に加算され、過信に至り、浸る意味の中で異質なものが、夥しい正論を蹴散らし、邪魔だと思うものは、誰かからすれば必要なもので、誰かが必要としているものは、誰かからすれば不必要であり、不潔なものであることからの逸脱や、歩くほどに生まれる距離や虚偽の中で、長いだけの日々の中で渇する君の無作為な還元や懺悔などが今を締め付け、忌々しいものが従えるものに従うほどに、私たちは醜く見えにくいものをあたかも愛しているかのように仕向ける間に本質などは歪んでしまい、がんじからめになり、理不尽さに締め付けられ、簡易的な使命感などに酔いしれ、使命などは所詮は外からの命令であることに気付かずに、今に屈従するだけに終える。