昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

偏頭痛

変な色をした夜、みどり色のカミナリが地面を焦がし、ネガティブな君の理想を破滅に追いやる。制限もなくあふれる犠牲者の数、カスタムされた命の波数、乱立する正義が、支配的にこの終わった結末をぱくぱくと美味しそうに頬張る後には、欠陥的な物事を粗末に扱い、文言を漁る退廃的なモジュールが斡旋する道理がヒステリックな大衆に迎合して、モラルがどうとか、とせめぎ合うあたりには、得体の知れないものがうごめき、右往左往とするほどに、魯鈍なものが謳う論難や、君の気を引こうとするために曲解しては、さまざまな思惑が噛み合わないままに、噛み付くだけの人々の幼稚な領地で引き摺られる思いが横暴なままに、卑屈になるあいまに偽装される真実に定めすらなく、すがるほどに狩られる私たちの身体の側では、チグハグな思いがラグを生み出し、場末でのロマンスが幼いキスを繰り返しでは、使命感をシネマティックに書き換え、あたかも素敵に快活に解決するあいだにすがるだけのシステマチックな君の慢性的な麻疹による山々を越えて、短絡的な悪意がおよぼすハーモニーにより願いすらも潰え、つたないものに帰巣する遺伝子的な記憶のあいまいさにほどこされるホロコーストや、トーストの焼けた匂いや、焼けただれた肌や、憐憫すらもとどかない、どこか懐かしい灰色のコンクリートの囲いで、鮨詰めにされている私たちの最後の声すらとどかずに、十三階段をのぼり、縄に手をかけ、命乞いするすきまからも現れる希望を歌い続け、ついばむ先々では、最たる意味すら喪失し、再会することすらなく、ことごとくに座り込み、答えもなく虚空をながめては、ことごとくに衰亡し、ベラベラとうそぶくあいだには、愛したものすらあいまいなままに消失し、証拠すらも残さずに、能動的に消え去り、期待を孕む前に、気配を消し、攪拌されるだけの世界の概念をつきぬけ、災いを謳うだけのまやかしと対峙する。