昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愚直

身体に書いた君への手紙、権力によってたかって蝕まれた身体、憎しみがつまった風船がうかぶ、ただ幸せなフリをする国の中で、ふしぎなものを見つけては、怠惰な優しさが敷衍し、不運なんかをなぎ倒しては、絶え間ない思いが引き出すエモーショナルなものが面影をひるがえしては、圧縮される思いがかけがえのないものを引き取り、戦いで傷が絶えない君の隣で肥大化する悲哀なんかがカタルシスに至るまでの距離には、一円もお金がかからずに、お金なんていらなくても、へらへら笑い飛ばしながら、ナショナリズムをうながす歌が流れる世間体のようなものに塞ぎ込むだけのコミュニティに帰属なんてしたくもないし、無くしたものは、無くしたままに、このむき出しの思いが歯向かうほどに、破滅に追いやられもするけど、すがるほどに、つたない連中が支配的な奴らがうながす適齢期の味方をするし、災いが降り続くし、つくづくでは、腐敗した神話によって、私たちの生活は選別されているし、徒らな消費によって、正気を失ってばかりいるし、まかり通るものなんて、誰かの都合によって簡単にねじ曲げられ、姿を段々と変化させるしで、うとましくかさばる権威なんてものが、物事に軋轢を生み出して、今に踏み台にされる君が戦意を失い、膝から崩れ落ち、諦め嘆いていても、誰かがそっと手を差し伸べるような残酷さに打ち砕かれる前に、己が力で、すべてを統べるような強靭さを与えるような希望すらも超越して、ちょうど私も疲れていたところだ、とお互い孤独ではあるが、この絶え間ない喜びを波及させ、高らかに笑いながら、被弾しても尚、この悲惨な現状は治るためにあるし、あてがわれた罪に加担し、誰かを責め騒ぎ立てるよりは健康ではあるし、健全なものがないからといって、健全であろうなどと意地を張るよりも、意地悪に感じるのは、私次第であるし、時代や誰かに責任転嫁するよりも、すべてを統べるために、私がすべてを作り直し、新たな時代を生むのだよ、と。