昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

繰り返し

神に抑圧された君、大気が含んだ水分により複製される軌跡、俗悪な風景にまぎれる私の刹那を蝕むだけの記憶は排除して、背景に溶け込む。あらゆる記憶が比率なんかを謳い、得体の知れないものを想起させ、あいまいな今を形成する。保たれる均衡にもたれかかる真実に食い込む律儀な衝動に左右され、抑圧された身体を放棄して、ナヨナヨとした感情が憂さ晴らしするために、胡散臭いものに商品価値などを与え、年老いたら消費されるだけに至るだけの製品として、次々とあいまいなものを謳いながら、次々に苦しみを配置し、陥れるための働きを加える。あらゆる制限が次なる快楽を呼び覚まし、慢性的な回路に火花が散り、散り散りになる意識が勤しむ物語などは、所詮は誰かにより定められ、作られたものに過ぎないチグハグなものでしかないから、仕方ないと諦めるよりも速く移動して捕まえられないようにする。すると具現化され、変化を執り行うためにもたらされるものなどを超越し、あてがわれた苦しみを超克し、自らの苦しみすら繰り返し与えられるギミックに過ぎないのであり、そこでの悲しみなどは、所詮は誰かが生み出したものに過ぎず、その場で踏み台にされ、不安感を煽るための欠如が結実し、軽薄なものを組み立てては、立場なんかを守るために際限ない苦しみを利用し、今に拘泥するための仕組みなんかを生み出し騙すようなものを読み取り書き換えるために、私たちは存在というはしたなさに耐えてまで、生きながらえてきたのであり、生きた証などは、単なる垢であり、洗えば簡単に落ちる汚れであるから、そのような証は不必要であるし、自らの死を認識できないような死を恐れるがあまりに、生きにくくさせるようなキャピタリズム的な優越感や憂鬱を飛び越え、体系化された生き方を蹴り飛ばし、不自由を笑うよりも、より良いものを次々とうそぶくような不器用さでもって啜る命。血にまみれた言葉、新たなギミックを商売道具に騙し合う子供のままの君たち、遊んだり異論を唱えたりしながら、得るものを単純なほどに簡単に消費行動へと移行させるための衝動が高尚なものだ、などと抜かす虚空をまさぐる国。