昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

摩耗

何にも服従せずに進行し続ける。脳内たんぱく質を食い荒らす虫の音、鼓動を通り過ぎる流星群、消化しきれない詩を食べる子豚、輪廻を超えたあたりの時間には可愛い靴を履かせて、夢を屠る鳥と対峙する忌々しい日々から逸脱しては、さまざまな思惑がぶつかり、その衝撃や、砕け散った物質により、新たな惑星が生まれる。権威なんてものは作られたものであるし、あらゆる偏見を持ち込んで、変化を許さないような奴らが支配する閉塞的な世界での高揚感などは作られたものであるし、そこで生息するものなどが謀などを企て、惰性で引き伸ばされた命に居続けるものにより膠着し、恒常的な苦しみを加速させる。ありったけの憎しみを過剰摂取して、散漫な意識が影を生み出し、荘厳な理由が流動し、理性すらも損なわれ、そこかしこで生み出される物語が加工され、同じような生き方を強要され、彼らの正しさにより同期された日々は、あらゆる悲劇を仮想化させ、重なる現実との差異が生まれ、些細な出来事がデータ化され拡散され、こまかく攪拌され、うとましくつのる出来事がノスタルジーを捕食しては、懺悔を繰り返す君の母親や、有する価値で強請る君の父親を作り出した打算的な神話が偏りを生み出し、歴史を利用し、流用される動機がドラスティックなものにより破壊される意思が陰鬱なものをかかげ、感染し続ける痛みが印象操作を続け、魅惑的で効果的な宣伝が次々と流れ、コンテンツが促すものにより、ドーパミンやエンドルフィンが大量にあふれ、脳内麻薬により麻痺した脳内から派生する真理に擦り寄る今に欺瞞などを打ち出し、惰性に生み出される物事に統合される先々では排除が進み、惨めな意味に集う退屈な対価が犠牲を孕み、蔓延る痛みが意識を支配し、同じような快楽に耽るために、指先を操り、フリックする先には、自分の暗い顔が映し出される。その暗い顔が見つめる先にはいっそうに深い闇が自らを覆う。