昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

良い日

歴史がもたらした凝り固まった思考や思想を乗り換え、退屈な理由に利用されずに、自らの価値を見つける。見つけ出した意味からつまみ出された君の打算的な文言が降り注ぎ、やがて秋は冬に変わり、比喩により癒された憧憬が黒を白に変え、規範のものに寄り添いたむろしていた日々にもつれた希望を手繰り寄せ、また一からこの今を愛せるように、と不確かではあるが、自分の中では明晰なものを携え、あらゆる悲劇が蓄える印象や、因子や喪失感などを茶葉に混ぜ込み、濃淡な味わいを喉に絡める。フラクタルであることに対する不安感などにより、私のミメシスなどは途端に崩壊することを知った幼少期から、たった数十年で、重大なのは持つことを捨てるのでもなく、ただ持たされたものや、もたらされたものを否定し、自らが思う通りに昇華することが大切なことであり、与えられた答えに満足せずに、ただ前衛的で孤独ではあるが孤高です、とうそぶき強がりながらも、ひとりよがりではあるが、デタラメながらも、出たとこ勝負で、守備範囲は狭く、ただ前しか見えない私は、すぐ何かにぶつかり身動きが取られなくなるが、すこしも苦しくはないし、くしくもこの場でこうして動かぬほうが楽だったりもする。スルスルと嘘つき和む長いだけの日、火膨れした肌のブヨブヨをツンツンとするだけで終える日、悲観的な者が酔いしれる深夜のブルーライト、真理なんてものは存在しないからこそ、哲学書片手に片手間な日々をままならぬ状態で受胎したり、浄化したり、地雷を踏んだり、踏んだり蹴ったりだったり、他力本願だったり、薄利多売だったり、バイバイと言ったり、行ったり来たりだったり、対立ばかりしたりして、私たちはいつも還元ばかりを求め、感激することを忘れ、幼児退行して何かを吸ったりして、関係に依存して、損得ばかりで味気ないし、素っ気なくもあるが、忘れないで、と告げる君の自分勝手さをも愛せますように。