昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

滲む

とがめるものが何もなく、ただ漂う隙間に降り注ぐガンマ線や、紊乱な湿度や、共用される範囲や、安易な結合による退屈な世界の規範を続け、軽薄な論理をたずさえ、絶望的な社会を形成し、普通を促し、規定により憎しみを次々と生み出し、意識を踏み台にする。成し遂げることすらできずに出来合いのものを崇める私たちの虚空、収容される罪の中での怪訝な意味、陰鬱な衝動をたずさえ、世間体や世界線や、聖骸布や、均衡などが旋律を重ね、つたない印象を正しいもののように扱う先々で真理などを謳いながら、軽薄な運命が軽快に駆け上がり、輪唱される親和性などに中指を立てて、楯突いてきた日々に現れるニヒリズムやペシミズムなんて便利なものを扱い、扇動するような連中の革命の対価や、体感すればするほどにすれ違う感覚の中での感動や感度なんかがねじ曲げていく本質や品位や、卑屈でままならぬままで、慢性的な痛みの中で確約されることごとくが統合され、そこかしこで投影されるものが過信し、信用などを謳いながら近づくバルガーなものたちが散りばめるメタファーにより時空が歪み、豊かさを勘違いした私は、簡易的な理想をたずさえ、偏執し続ける私が叫ぶデストロイや、喪失感の襞に包まれ、胎内の中で攪拌された未来が嫌いになっても、ただ適当に生きて、なりふり構わずにフラフラして、不安感に首を絞められでも尚、勝手気ままに喚き散らして、わい雑な座標から生み出される打算的な強度にお別れを言い、陰惨な欠如により開かれた傷に塗る愛のようなものすら何か邪魔に感じてしまう。そのように歪んだ感覚により現れる孤独感にがんじからめになり、理不尽な罪に収容される君が薄気味悪く笑う道筋にみちびかれる君の罪の主体に軸はなく、途端にすべてはずれてしまい、陰鬱な症状に飲み込まれ、すべてを混同し、世界に同調せずに、似たような誰かに同化していく。