昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

鋸歯


 とがめるものは何もなく、ここで空虚な思いをたずさえても、ここで引き伸ばされる思いが交互し、主観性を奪いながら、互いを縛り付けるだけの契約に巻き込まれ、創造性をそこない、行いの中でしか、正しさを引き出せずに、ただ存在するだけで良しとされるような調和も生まれずに、徒に生み出される結末は、そこでの高揚感をそこない、応じるだけの答えの中で怠慢なものを生み出し、相似するだけに、対立を深めるだけの理論が、その場で同意することだけが、正しさに実直であるのだ、と妥当に生み出されるものに補完されるだけの交換から、こじれる先に生まれる権威がゆがました空間で生み出すべきものも、本質を失い、物質的な猶予が、今に愉快なものすら失わせ、ないがしろにする瞬間に補完されるものなどは、些細な軋みの中で引火するような出来事に緩慢に対峙するような出来事にアクセスし、寛容を失い、即席の自由を理想の中に組み込み、理性を失わせ、猜疑心を用いながら、超越を繰り返すべき現在に点在していく意識は、誰かの言葉を借り、借り物の感情で動機を操作し、高次にいたらずに、いびつなものを生み出しながら、絶えず闘争へといたらせるような悲劇の中で陰鬱な衝動が用いる破壊的な作用から、散漫な意識が、たずさえる言い分けがましい現在に注ぐべき意味も、印象に統合され、ここでとろけ、熱情していく先々で生まれる恋の意味すら知らずに、いじらしく屈折し、そこでリビドーが暴れ出し、相対する自己との欠如を生み出し続ける先に現れる怒りをまさぐり続け、そこでルサンチマンへと変化していくだけにいたるような現状に戒律を与え、絶え間ない争いへといたらせ、あてがわれる自由と、そこで生まれる保身に合致し、補足されるものだけが、この物語の中で軋轢を生み出し、相続するだけの理由が、自由などを謳い、退廃的な理想は自傷的なものを生み出し、自らの欠如に組み込まれるシステマティックな理想を供給し続けるような定義の中での欠如を埋めるための操作を続け、ここで軽薄なものを措置し、敗残していくだけにいたるような退廃的な快楽だけが、唯一自らから逸脱するものだ、とうながすような毒性の言葉から、そこで独創性を失わせ、しいたげられ続けるほどに、つたない意識は改ざんされる。「私はそう思う」と言い続けることで磨かれ続ける歯はやがて鋭利な牙に変わり、その鋸歯で噛みつく間に愛が離れても、その愛とは、離れるためだけにシステマティックに生み出されたものであるし、そこで打算されたものなどは、誰かの借り物の言葉で答えをこじれさせるだけにいたり、些細な言動から激震を生み出し、激情の住処で生み出される暴力的な何かが参画し続けるものが、プラトニックをかかえ、掛け替えの無いものを謳いながら、運命の中で疎外される自己に憩いの場を提供するなど、と謳い続ける先に仄かに愛した理由すら不潔に思えるような潔癖的な純潔も、その場で機械的なものをたずさえ、懐疑的な今に現れる欺瞞により、乖離し続け、システムの中で愚鈍な者を演じながら、自らを改ざんし、介在し続けるほどに、この場で名付けられたものにより重荷を背負わされ、最たる意味をそこない、そこで怖じ気付くほどに、すべては化け物に見え、自らの矜恃をそこなわせるためだけに、ためらわずに奪い合う現状に構築される虚偽に騙され続け、追考できずに、その場で生み出される些細なものに怯え続け、つたない意識は、機械的な消費から、そこで逍遥し続けるほどに、補足される理由とは、今に強調されるものだけに同調し、そこに加えられる圧力により、否を言えずに徒に生み出される答えの中で溺れることだけに専念し、そこで捻転し続ける意識は、言い分けを重ね、インモラルな者を疎外させるための法を生み出す。そこで与えられる罰に組み込まれる快楽からよろこびは与えられ、名ばかりのしあわせが偶像崇拝を続け、用いることだけが、唯一自らの快楽を埋めるよろこびに変わるのだ、と意識の刷新を執り行うための刷り込みから、自ら流動的にいたらずに、何かに適任し、そこで敵愾心を膨らませ、自らの野望のためだけに何かを蹴落とし打ち破ることだけが、ここでの答えに締結し、ここでの姿勢を正すのだ、とうながすような者がうそぶく支配の経路から、契約の中でしか果たされぬようなものの中で、自らに結合していくものすら、今に苦しみを組み込み、生み出されるものなどは、ここでの義務を果たすためだけに何かに近付き、あたかもしあわせのように思わせるような仕組みの中でしか、正しさとは示唆できずに、そこでしたがうことだけが、幸福への近道であるなどとうながすような者が求める方針の中で保身のためにうながされた理由が、今を縛り付け、安易に決議されたものが、もっとも暗いものに陥らせ、その闇から逃れられずに、もがくような日々などは、ただ生きてる、とうなだれ、うながされるままに左右され続け、そこで固執し続ける理由などが、思想などを用い、理性をそこなわせるだけにいたらせる。