昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

絶え間ない夜

所詮は過去などは、忌々しい汚物であるし、やがてこの感情すらも白紙にもどされ、ていねいに捨てられるのであるし、長く生きようが短く生きようが、自覚もないままに冷たくなるだけであるから、とニヒリズムが侵攻してくる以前に、いびつな真実が欠乏などを謳い、空虚感に攻め入られ、苛立つだけのあなたが理解なんかを超越していく。あらゆる差異をサインペンでつなぎ合わせて、デタラメな確約を書き殴って、溌剌とした意思が陰鬱で消費的なものから解き放たれ、はびこる悪意が、これでもか、と攻め入り、そこかしこに制限を生み出して、今に踏み台にされて、些細な痛みに苦しみながら、詰る結末も冷たく、凄絶な時に締め付けらずに、ただただ今に解放される。おもしろい生き方自体は冷たくそっけない、何かを成し遂げようとするほどに難解になっていく形式や、軽薄な理想を企て、退廃的な結末に引き摺られていくだけの意味に遮られる前に飛び立つ。迫る死の煮凝り、機械的な呪詛により凍りつく意識が、未練がましく付き纏う。流出し続けていく過程やら、権限を謳うロマンスや、構築される原理などにより、限界を迎えた精神やらが、約束を突き破り、現実を憎んでいく。後悔を持ち寄るジレンマにより、現時点から抜け出せなくなったことにより、引きずる過去から逃げ出せずに居る君の恒常的な不衛生により、幾ばくかの可能性すら損ない、喪失感に揺らぐ観念が軽薄な理想をたずさえ、悪趣味な理想論をかかげては、怠惰な理想により、自らを膠着させるだけに至るような間から生まれる欺瞞に苛まれ、不満ばかりをうながす口は悪臭を放つ。つたない思いですら枷に変わるのだ、と野ざらしの君は寄生することでしか、自らを正当化できない、と短絡的な自身の独房の中で、垂涎し続けることにより、加速していく欲の囚人として終える。