昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

深度

奪われる日々と君と、危機を描く君の指、夕日を引用した言葉が降り注ぐ夢の中で肥大する被害者意識、陰鬱な焦土でもがく私たちの滑落していくために執り行う堕落するための儀式、犠牲的な今に正義すらなく、戦意喪失し、同意や同調により強調される意味の中で卑下することごとくに現れるニセモノの真理、理性すらなく、制限ばかりを生み出し、戸惑い蠢く君たちの贖い続けるほどに現れる罪の意識、押し付けられた罪などは、所詮は君の意識を奪い、悲観的な観点から転化し続けていく罪からは逃れられずに、誰もが同調し続ける罪により、憎しみは加速し、あらゆる罪は皆で分け合うべきだ、と歌うブルーハーツの声に混じり、瞬く間に過ぎ去るだけの日々の中で見つけた愛と仲睦まじく生きるべきだったのに、修羅を歩むことしかできずに、底冷えの日々の中で君との和解を終えずに、自ら好んで孤立し、全てから距離を置き、遠退く意識が何かや誰かに侵食される前に、取り繕うための今と別離し、倫理観なんかを超越し、厭世観なんかを飛び越え、勘違いばかりしている君たちの正義なんかを蹴散らす。ラストシーンには絶え間ない愛を波及し、乱立する誠意の犠牲になんかはならないで、ならず者たちが押し付ける道理や、悲劇の人を演じるだけの連中には指図を受けず、刺し違えるために暴露される退屈な理屈をこねるだけの惰性な理由が消費され、確かさを足枷にし、心身相関せずに、バラバラになった思いと身体を乖離した君が傍観し、凡庸な史実に取り込まれ、耐えられなくなる前に逃げ回る。安易な欠如を謳う原理的な理想などは、理性もなく、すべてを抑圧するために興味関心もないのに管理と監視を続け、ただ支配するために傀儡化した組織の中では、自分の正しさなどは役にも立たずに、ただただはびこる悪意に飲み込まれてしまう。