昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

浮腫んだ木

目はドングリで後は鉄、擦り寄る冬の縁、えーんえーんと泣く赤子の虚空、あらゆる悲劇の紋章。このような恍惚としたイメージを張り巡らせ、一帯と一致するために、ふやけていくジレンマと合致しないために、躊躇わずに批判を続ける。哲学とは次元を超える練習であり、哲学という咆哮で、空間すら切り裂くための反復である、と語る私の口から生える木々が鬱蒼として行き、生きとし生けるものは、哀れみを捨て、荒野に散るような、太く短い命だったね、と虫に語りかける優しさのようなものを、最後まで捨てたいためにロジックを何往復もする。完成された観点から結ばれる記憶の仮想化を終え、現時点とは、あつらえられたものであるし、連帯感などを謳いながら、感傷的な日々に消費される感情の合間に想起するものが、今を捻じ曲げ、今感じられるものすら、過去のものにすげ替え、今を孤立させる。あらゆる結末をつなぐ論理や、たび重なる罪を物質化し、寂れた悪を作用させるモジュールを計測するための更新を続ける。神格化される木々たちの蜜を吸い、自らのツノにより貫かれる身体を放棄する。身体とはそこで固有化され、誰かのために膠着してばかりいるし、徒らに消費されるだけに堕落する思い出の中で磔にされるだけのためらいやら、怠惰な奇跡の教祖として崇められ、祭壇によじ登る軌跡や、そこで縋り付くだけに至るような絶え間たい対話や、体制にこびりつくエゴや、行為により妨げられていくカオスや化合物や、平伏すことにより加速する安堵や、ドラスティックな情報により囲われていく思いに歪む影や形や、埃や利己的なものが木霊し、今を騙すだけに至るような倒錯やら、等差により、不自然さを増していくだけに至るような間から、怠惰に交わる事柄が、延々と苦しみを引きずってばかりいる。