昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夜の性格

結膜炎の目で乾いた日々を眺め、脛骨まで響く感情が豊かさを破壊する様を傍観し、忘我に帰依するために、消費的な彼らや彼女たちが分裂して、定めを損なったが故に絶えず歪んだ観念によりがんじからめになった社会的な猶予が、そこかしこに過信や分断を生んで、やましい君が漁る思いに衝突する刹那、前衛的なものが欠乏していくだけの今にしがみつくほどに、命とは誰かのために枯れ果てる。心因性の木々たちが陰鬱な印象なんかを栄養にして、情報が生み出す兇状や、今夜のすき焼きに混ざる排斥された理由などを卵にに沈めて、すべてを美味しくいただくまでの距離にも、この壮大な宇宙の器官であることの責任のようなものが、意思に覆いかぶさり、加算される動機が求める倫理観に左右され、誰かが行うことを批判するよりも、自分を理解し、自分が分からぬが故に、誰かに責任をなすりつけては、自らが感じる罪を軽くしよう、と目論む間にも、世界は黒く歪み、誰かを理解しようとすればするほどに、自らは擦れてしまい、今に痩せ細り、何の理解にも至らずに、今に拘束され、過去に置いてかれる者の悲鳴が反響し、はびこる悪意が形成したバビロンが、はしたないものを加速させ、この仮想空間で加工されるだけの正しさなどに堕落する。チェロの音で目が覚め、些細な出来事の繰り返しにより、この宇宙空間の襞が普遍性を搾取し、悪趣味な夢を見せるのか、と加算される罪は睦じいものである、と騙る奴らの陰鬱な表情を飛び越え、ここで閉ざされることなく超越すべく、越権行為に耽る。自堕落な羽を広げ、閉経した宇宙で肥大化する人間的な欲の底で育つ根絶やしを勧めるリズムから取り残された最後の人間として、あらゆる偽善に支配される前に持論を促し、計算的な秘密警察から命からがら逃れ、寝返りを打ち願いを捨て、そこにとどまるよりも、誰にも見えなく速度で走り去る。