昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

軽快

コルチゾールにより収縮した海馬、倫理観が圧縮されたセオリーにより、複製される罪の意識や、罰を与えたいという欲求だけで動く大人たちを指導する自称頭の良い人々と、要領が良い機敏な人々、備蓄された意味を健気に積み上げ、あたかも価値があるかのように崇める病んだ君が噛み締める世界が見定めるものに騙されては、自分勝手に今を食い潰す。そのようなやり方でそっけなく世界を愛してだ、ただことの顛末をねつ造しながら、神秘などを謳い、他者を騙したりしながら、しなびた真理を売買し、底値で取引される理由が流動し、動詞や動機から解き放たれ、乱立する苦しみや、理不尽な憎しみに左右されないように、屈折した今でも厭わずに、誰かを愛し続けることもできないで、つたない答えに振り回されてばかりいる若いだけの間、もつれる意味と君が既読スルーする間にも、科学は進歩して、一秒を捉えることに何の苦悩もなく、くたばるだけの今だ。ただ這いつくばり粘るだけでも、物凄い尽力だね、と呆れた表情の君の横から吹き付ける無意味な意図や、蓄積される罪の海辺、偶像と道具の間と、偶然と虚空の排卵、ランダムな生理痛や、うさばらしを繰り返し、バラバラになる身体に塗りたくる恋の密度や、悩乱された頭の内部で磔にされる私を刷新するほどの憎悪と高温、行方もどんどんわからなくなって、価値観を詰る君の居心地の悪そうな身体を葬るための軌道修正を執り行い、独善的な奴らの気配から逃げ出す。明晰な奴らすらいなくて、こんな状況や、どんな状態でも、最後まで君たちを愛せるように、と有する意味に強請られる前に、耳を塞ぎ、何も見ないで静かにしていたい。