昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ギミック

どこをとっても、完全に一致しない枝葉を眺めている。君の美しさと比べるべき対象を用いて、その場で線引きして裁くよりも、より良い価値を見出すべく、閉じ込められ、触れても良いと言われた場所でも、触れずに抑圧するような意志の力を蓄えて、短絡的な同化を目指さずに、厭わずに愛する余力があり、現れる様をそのままに愛するような強靭さを感じるような、生命力が敷衍していく意思の中の魚でありたい。枢要なものなどほとんどないと語られた日々から逸脱し、浄化される旅路の最中、君はむくんだ顔をして見上げる空の青。星の名前を歌い上げる君の見つめる先々では新たな試みが降る。歯がゆく悠遠で肥大化していく言葉が氾濫し、貧寒な君のジュエリーを集める時代的な寂寞が生み出す敵愾心なんかが、今をなよなよとさせ、散漫な慈愛なんかが、意思を骸に変え、倦怠感を引きずるだけの亡霊として、現実味を喪失しながら、しなびた連帯感により、安易な互換を続け、相似するほどに、互いを恨む速度も加速していくのかと、簡単な消費を続け、血合いされた身体は不安を重ね、加算される苦しみや、その場で参画される罪などに捕食されては、転落していくだけに至るような怠惰な補正かなんかにより、加算される罪は強固になり、誰かを恨むためだけに機能する意味の中で孕む罪を絶対的なものに仕立て上げるだけの宗教的に麻痺した法の中で、加算される罪の意識を陰鬱にこじれさせていく数多の苦しみを超越し、今を手なずけていく。