昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

茫漠

彼らの悲劇により歩きにくくなる街、異物感をかかえた意思が、やがて自らの身勝手により崩壊する後先、今に擦り寄る過程や、そこに居続けるものや、寂寞たる今に向こう見ずにぶつかり、理解をも超越した辺りからは、確かな正解や、そこに基づく疎ましい結末などを詰りながら、腐乱した結末を、なんとか同じように愛し、要領良い愛などに、運命は肥大化し、今におとずれる不安や、区画整理される空間や、感謝などを飛び越え、誰もが干渉するよりも、さらに先の感覚をたずさえ、寂れた景色にぬくもりを授ける抜け穴のような役目を演じながら、全人類のシンジケートとして、降り積もる時系列により現れる傷跡や、そこで補完される朗らかなものや、物煩いに耽る感情の砂嵐に巻き込まれて、少し先すら見えないが大丈夫。誰も見えてないものであり、見ようとすればするほどに、見えにくくなるものだし、そこで生きたいと願う体系的な欠如や、意識を混線させる感染症や、感情移入するほどに結晶化する物質の塊たちが、そこかしこで道を封鎖し、誰も通られなくなるほどに、めちゃくちゃになった先に現れる比喩のようなものが、さらなるエモーションを生んで、今を焦熱させ、迎合される罪を昇華させ、誰にも捕まえられないように、未熟で幼稚で無知な評価に加工された意味の欠片を集め、肥大化する憎しみたちを抑圧するの、と侍女がカタルシスな至るまでの軌跡、奇形の夜道、生物学的な負け、毛玉を集める器具を持ち寄り、閉鎖的な冬を着替えて、さらなる愛を互換する。