昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

彼方

高尚な夢を食べる獣たちの群れ、たび重なる苦痛を裂いて産まれた子供たち、そこかしこで精錬される結末、はびこる悪意が消費する所以や、肥大化する動機や、感傷的な焼夷弾が降るクリスマス、空虚なキリングフィールドや、空間把握すらできずに、死滅する私たちの浄土や、羽交い締めにされる論理や、襤褸を着込んだ挫折した君たちの残骸、アスファルトにこびりつく皮や、懐疑的な君の背徳心を拝む信者たちや、死化粧を終えた骸や、曙光に照らされた凡庸な始まりや、交わる先に現れる数学的な根拠や、広義な意味なども廃れ、みんなが疲れ果てた後に現れる本質などのどれもが、誰かの模倣である、と宣伝されるものだけを崇めるだけの人々の無知さにより諭される君が求める証拠などのどれもが、何かの奴隷である。何かを保つなどは、愚の骨頂である、と語る原始宇宙、蓄積する理由により宇宙とは膨張しているのだ、と語る学者たちの目の奥の曇り、錯雑とした文明の中で、規制され続けるだけのつたない同期を終え、大往生の刹那、かがやく生命も浪費していただけなのか、と加算される原理を批判し、神話的な動機から跳躍し、思想をおにぎりにして食べて、お腹いっぱいになった後に詰る動機がさんざめき、簪を外した乱れた髪が暴れ、そこに残された描写に留まる思いが折り重なり、思い出に変わるまでの軌跡、軌道修正もできずに、真っ直ぐであるからこそ、すべてを更地にしたいのだ、と泣き叫ぶ我が子を宥める母親の隣では、定めすらなく、反復する動機を書き写すだけの教育に征服されないために、すべてを否定し続ける。